「愛犬を安楽死させて、自分の墓に埋めてほしい」アラン・ドロンの願いに家族の決断は?
先日、フランスの名優、アラン・ドロンさんが亡くなったが、彼の願いを巡って、家族の対応に注目が集まっていた。
「私がいないと、寂しがる」
アラン・ドロンさんは、フランス中部ドゥーシーの自宅で、家族に見守られながら亡くなった。家族が18日に明らかにした。
実は、ドロンさんは生前、自分が死んだら、10歳になるベルジアン・マリノアの愛犬「ルボ」を安楽死させ、自分の墓地に埋葬してほしいと語っていたという。
2018年、ドロンさんはフランスの写真週刊誌「パリ・マッチ」のインタビューでも、次のように語っていた。
「彼(ルボ)は、私の人生の終わりを迎える犬です。子供のように愛しています。私はこれまで50匹の犬を飼ってきましたが、この犬とは特別な関係です。私がいないと、寂しがります。私が彼より先に死ぬなら、獣医に一緒に死なせてくれるよう頼むつもりです。獣医は彼を私の腕の中で眠らせてくれるでしょう」
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動物愛護団体が家族と話す
しかしこのインタビューの後、動物愛護団体「30ミリオン・フレンズ」は、完全に健康な犬を、都合よく安楽死させる行為を非難し、「ルボ」が引き取られることを望むと述べた。
そして先日、ドロンさんが亡くなり、愛犬「ルボ」の運命に注目が集まっていたという。
フランス人女優のブリジット・バルドーさんが創設した動物愛護団体「ブリジット・バルドー財団」はその後、ドロンさんの娘らと話し合い、20日には「ルボ」が飼われ続けると発表。広報担当者は、次のように述べた。
「先ほどアヌーシュカ・ドロン(娘)と電話で話しましたが、ルボは家族の一員であり、飼うつもりだと言われました。犬が安楽死させられることはありません」
フランスには飼い主が動物を安楽死させることを禁じる法律はないが、希望をかなえるかどうかは個々の獣医師が決めることになっているという。(了)
出典元:The Guardian:Alain Delon’s family refuse to put down dog actor wished to be buried with(8/20)