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トランプ大統領の職務能力に問題あり?元高官が懸念を抱いていると証言

トランプ大統領の職務能力に問題あり?元高官が懸念を抱いていると証言
flickr/Gage Skidmore

米国土安全保障省の元高官による、トランプ大統領についての発言に注目が集まっている。

 

「最も近い顧問も懸念していた」

 

その元高官とは、前国土安全保障長官のKirstjen Nielsen氏の補佐官をしていた、Miles Taylor氏だ。

 

彼は先日、CNNの番組「New Day」に出演。政権内部のアドバイザー(顧問)らがトランプ大統領の職務能力に懸念を抱いていたとし、次のように述べたという。

 

「このことを軽視するのは簡単です。今やインターネットでも、大統領の精神的な鋭敏さについての本当におかしいネタ(ミーム)で溢れています。またこのことはしばしば議論されてきました。毎日のように議論されてきました。私は皆さんに誠心誠意話しています。大統領に最も近いアドバイザーの中には、トランプ大統領が実際の職務をこなすための知的な鋭敏さを持っていないと考えている人もいるのです」

 

「私たちが会議で部屋に入ったとします。すると皆は、驚かないようにしながら座っています。というのも皆は、大統領が考えるべき、注意を要する情報などを彼に示そうとするのですが、大統領はそれについて集中することができないのです」

 

書類を読んでいるのを見たことがない

 

またTaylor氏は、トランプ大統領が書類を読んでいるのを見たことがないと指摘。その上で次のように述べた。

 

「しかし大統領は写真(または図など)が好きなのです。そのため私たちが彼にそれを見せに行く機会が多くありました。そのうち私たちは、大統領に何かを納得させる最も良い方法は、それについての優れたグラフィックを手に入れることだと、理解したのです」

 

もっともTaylor氏は、先週の初めに民主党の大統領候補であるジョー・バイデン氏を支持することを表明。また以前、「トランプ氏は国土安全保障省を彼自身の政治的目的のために悪用しようとしている」と批判していたようだ。このため今回の彼の発言は、多少誇張があるのかもしれない。

 

共和党の中からも反トランプの運動

 

ただ最近、共和党の中からもトランプ大統領から離れ、民主党のバイデン氏への支持を表明する人が少しずつ増えているという。

 

実際に20日には、歴代共和党政権で国家安全保障を担った元高官ら70人以上が、バイデン氏を支持するとの声明を連名で発表している。

 

また共和党員のグループも大統領選に向けて反トランプの運動を活発化しており、そのうちの1つ「リンカーン・プロジェクト」は過激で宣伝効果の高い広告を出し、注目を集めているそうだ。(了)

 

 

出典元:The Hill:Ex-DHS official: Some of Trump’s closest advisers worry about his ‘mental acuity’(8/20)

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