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原爆ミームで炎上中の『バービー』に対して、あるホラー映画プロデューサーが謝罪

原爆ミームで炎上中の『バービー』に対して、あるホラー映画プロデューサーが謝罪
Twitter/#Barbenheimer

7月31日、ワーナー・ブラザース・ジャパン合同会社が、映画『バービー』の日本版公式ツイッターを通して謝罪文を公開した。

 

 

しかし、文章が海外のユーザーが自動翻訳できない画像で公開されたこと、不快にしたことへの謝罪であることなどにより、炎上は鎮火できていないのが現状だ。

 

一方で、この炎上に対して、あるホラー映画プロデューサーが代わりに謝罪している。

 

ホロコーストの生き残りを祖父母に持つプロデューサー

 

その人物とは、『ヴァチカンのエクソシスト』にて製作総指揮を務めたジェフ・カッツ氏だ。日本のプロレスファンとしても知られている。

 

彼が投稿した文章がこちらだ。

 

 

アメリカの若者に対して思っていること、そして反戦の気持ちをつづった投稿は、2日も経たないうちに6万件以上の「いいね」を受けている。

 

カッツ氏は祖父母がホロコーストの生き残りだともツイートしており、平和への思いは強いようだ。

 

そもそもなぜ炎上しているのか

 

今回の炎上は、ネットミーム化したバーベンハイマー(Barbenheimer)が原因だ。いずれも7月21日に公開された、原爆の父と呼ばれるロバート・オッペンハイマー氏を描いた映画『オッペンハイマー』と『バービー』という対照的な映画を合わせた造語。

 

海外ユーザーにより、キノコ雲とバービーを組み合わせた画像が誕生したり、バービーの世界観に合わせてポップ化したキノコ雲を使用したグッズも造られたりする現象が起きている。

 

それだけならば、『バービー』の配給元であるワーナー・ブラザース・ジャパンが謝罪文を公開するわけがない。問題視されているのは、『バービー』の米公式アカウント(@barbiethemovie)が、このネットミームに好意的なリプライを複数回していたからだ。

 

例えば、キノコ雲をバービーの髪型のようにあしらった画像に「このケン(バービーの彼氏)は、スタイリストだね」と返信したり、核爆発と思われる背景の前でオッペンハイマー氏の肩に乗ってはしゃぐバービーの画像に、「忘れられない夏になるだろうね」と返信したりなどだ。

 

▼ワーナーに対して抗議をするツイートも

 

 

核爆弾が20万人もの日本人の命を奪ったことを理解していますか? アジア人の死は、ジョークにしてもよいものなの…? 本当に忘れられない夏になりそうです。リプライを削除して公式な声明を出してください。

 

現在では炎上の元となったリプライは削除されているものの、米公式アカウントはこの件について沈黙を貫いている。

 

『オッペンハイマー』は日本公開未定だが、『バービー』は8月11日に公開予定。『ヴァチカンのエクソシスト』は、現在絶賛公開中だ。(了)

 

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