息子の卒業を喜ぶお父さんに、見知らぬ人がお祝い金をあげた理由
どんな親にとっても、子供が学校から卒業するというのは嬉しいことではないだろうか。
その喜びを素直に表現した父親が、見知らぬ他人まで幸せな気分にさせ、その結果として思わぬギフトを受け取ることになった。
銀行で見知らぬ女性から
米国フロリダ州タンパ市に住むRob Edwardsさんはその日、地元の銀行の入り口で、見知らぬ女性と鉢合わせする形になった。その女性も、Edwardsさんとほぼ同時に銀行に入ろうとしていた。
「今日、銀行に入る時、その女性のために扉を開けてあげた」とEdwardsさんはFacebookに書いている。
すると彼女は、扉を入ってすぐの所で立ち止まり、僕が先に行くのを待っていた。そこで僕はこう言った。『どうぞ先に行ってください。きょう、私の息子は高校を卒業したんです。それで、なるべくゆっくり時間をかけて喜びを噛み締めたいんです。
彼女とEdwardsさんは窓口の順番を待つ間、銀行が閉まる前に入れてよかったということや、10代の子供を持つことの喜びや大変さについて話したという。
やがてEdwardsさんの順番になり、カウンターで銀行員と話していると、その女性がEdwardsさんの後ろから、脇の下をくぐらせるようにして封筒を差し出し、カウンターの上に置いた。そして「おめでとう。よかったわね、私も嬉しいわ」と言った。
中には新札の50ドル
Edwardsさんはその時はどう応じていいか分からず、とりあえずお礼を言ってから、銀行の手続きを進めたそうだ。その後で封筒の中を見ると、50ドル(約5,500円)の新札が入っていた。
予想外のことで唖然とした彼は、銀行内を見回したが、その女性はもういない。外に走り出ると、彼女は停めてあった自分の車に乗り込むところだった。
車に走り寄ったEdwardsさんが「これはもらえませんよ!」と言うと、彼女の返事はこうだった。
息子さんのことを話す時、あなたは輝いていましたよ。あなたはいいお父さんに違いない。だから私も、息子さんのお祝いをしてあげたいんです。
Edwardsさんは彼女に頼んで一緒に写真を撮らせてもらい、Facebookに投稿した。
「心が温かくなった」とEdwardsさんは言う。
彼女の名前も知らないし、以前に会ったこともない。けれど、彼女がくれた気持ちは決して忘れない。
今という時代に生きる僕たちには、こういったことがもっと必要だと思う。お金のことではなく、他人を思いやる気持ちだ。僕は今日、まったく見知らぬ人とハグした。僕が愛する息子は、見知らぬ人からも愛情を受けた。息子を愛する父親にとって、これほど幸せなことはない。
(了)
出典元:The Western Journal:Kind-Hearted Stranger Blesses Man at Bank with Gift for Son Graduating High School(5/28)
出典元:sunny skyz:He Held The Door Open For A Stranger At The Bank, Then She Slid An Envelope Under His Arm(5/29)