シリア政府軍が東グータに連日空爆、子供を含む400人以上が死亡【動画】


シリアのダマスカス近郊にある街に対し、政府軍による攻撃が連日行われ、多くの死傷者が出ている。

 

国連事務総長「地上の地獄だ」

 

AFPによれば、シリアの反政府勢力が支配する東グータ地区は、政府軍に包囲されており、22日も激しい空爆に見舞われ、46人が死亡したという。

 

またこの攻撃にはシリア政府軍以外にもロシア軍も参加しているという情報もあり、ここ数日激しさを増し、5日間で子供を含む400人の住民が殺されたそうだ。

 

国連のAntonio Guterres事務総長はこの東グータ地区を「地上の地獄」と呼び、即時停戦を呼び掛けるも、その実現には至っていない。

 

この地区は、ダマスカス周辺で最後に残った反体制派地域とされ、アサド大統領は付近に増援隊を派遣しており、同地区の奪還に向けた地上戦の準備を行っているという。

 

シリア政府はテロリストと呼ぶ勢力から同地域を解放しようとしていると主張。しかしこの攻撃は、民間人を標的にしているとの批判も出ているそうだ。

医療団体も動画を公開し現状を訴える

 

シリアで医療活動に従事している団体「Syrian American Medical Society(SAMS)」は、この惨状を動画で記録。2013年に化学兵器による攻撃にさらされて以来、東グータ地区は最悪の状況に見舞われていると説明している。

 

また動画において、瓦礫に埋もれた子供や妊娠した妻を救出する男性の映像を公開。泣き叫ぶ声が響く中、探し続ける姿や、銃声が響き渡る現地の様子を映し出している。

 

また空爆は医療施設などにも行われており、カメラは完全に破壊された病院の姿も捉えていた。

 

動画の中の医療スタッフは「これから私たちは生き残れるかどうかわからない。しかしもし生き残れたとしたら、必ず病院を再建させることを約束する。もし生き残れなければ、許してほしい」と訴えている。

「まるで悪夢の中にいるよう」

 

さらにABC Newsは現地で取材を続けるシリア人の活動家へのインタビューを実施。爆撃の音が響く中で、悲惨な状況を伝えている。

 

その活動家によれば、現在も絶え間なく空爆が続けられており、「住民らはまるで悪夢の中にいるように感じている」という。

 

さらに彼は「毎日、人々は彼らの子供や家族を失っている。毎日、父親や母親を失った子供たちがいる」と語っている。

イギリスのNGO「シリア人権監視団」は「政権とロシアの同盟勢力による5日間の空爆と集中砲火で子供95人を含む403人が死亡した」と発表している。(了)

 

 

出典元:AFP:動画:東グータの死者、400人超に 停戦呼び掛けも空爆続く(2/23)

出典元:BBC:「地上の地獄だ」 国連事務総長、東グータ戦闘中止求める(2/22)

出典元:ABC News:Living in a ‘nightmare’: Airstrike interrupts Syrian activist’s interview with ABC News(2/22)