ヒマラヤで遭難したと思われた登山家、ドローンによって発見され救助される
ヒマヤラで遭難したと思われていたスコットランドの登山家を、捜索していたドローンが発見する瞬間が公開された。
ドローンが下山途中の姿をとらえる
その登山家とは、スコットランド北東部のアバディーンで生まれたRick Allenさん(65)。彼は経験豊富な登山家で、先日1人で8047mもあるヒマヤラのBroad Peakの登頂に成功する。
しかし下山途中に、氷の崖から足を滑らせて転落。ベースキャンプの料理係がAllenさんのリュックが山肌にあるのを見つけるも、生存が危ぶまれ、遭難したと思われていたそうだ。
そこでポーランドの登山家であるBartek Bargielさんが最先端のドローン「DJI Mavic Pro」を飛ばし、Allenさんの捜索を開始。すると山肌を下りているAllenさんを発見した。
その後、ドローンでとらえた映像は活用され、最終的に登山者やシェルパによってAllenさんは救助されることに。
36時間もかけて自力で下山していた
実は足を滑らせて落下した時、Allenさんは意識を失い、切り傷を負い、凍傷にもかかっていたという。
しかもその後、食料もない状態で36時間もかけて自力で下山を続けていたそうだ。
またドローンを飛ばしたBartekさんは、兄のAndrzejさんがK2をスキーで滑る映像を撮影するために現場にいたとされている。
現在、Allenさんはスコットランドに戻ったとされているが、ドローンで発見してくれたBargiel兄弟を、「とても賢い若者だ」と呼び、彼らの行動をたたえ、感謝したという。(了)
出典元:BBC:Drone’s film shows Scots climber injured in Himalayas(7/18)
出典元:MailOnline:Incredible moment British mountaineer, 65, presumed dead after going missing in the Himalayas is found alive by a drone 36 hours after falling from a 26,000ft ice cliff(7/20)