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格安航空会社の旅客機が急降下、急激な減圧で乗客が耳から血を流す事態に

格安航空会社の旅客機が急降下、急激な減圧で乗客が耳から血を流す事態に
Twitter/Minerva Galvan

格安航空会社「Ryanair(ライアンエアー)」の旅客機が突然、急降下し、緊急着陸後に30名以上の乗客が病院へ搬送される事態となった。

 

耳から血を流した乗客もいた

 

その旅客機は7月14日にアイルランドのダブリンから、クロアチアのZadarへ向かって飛行し、当時189名の乗客を乗せていたという。

 

しかしその後、機体は急降下。これにより機内は気圧が低下し、客室の天井からは酸素マスクが落ちてきたそうだ。

 

 

やがて旅客機はドイツのフランクフルト・ハーン空港へ緊急着陸。頭痛や耳の痛み、吐き気を催した乗客ら33人が病院へ搬送された。

 

しかもケガをした乗客の中には、耳から血を流した人もいたという。

 

悲鳴を上げ、叫んでいた乗客たち

 

乗客の1人であるRoxanne Brownleeさんは、ABC Newsの取材に対し、機体が急降下した時の様子を次のように語っている。

 

「酸素マスクが、ただ私たちの前に落ちてきたんです。状況については知らされず、何のアナウンスもありませんでした。私たちは酸素マスクをなんとか付けようとして、混乱したような状態でした。人々は悲鳴や泣き声を上げ、叫んでいました」

 

また同じく乗客のSara Sihelnikさんも、当時CAや機長からも新しい情報は受け取っていないと答えており、Brownleeさんは急降下した時には「自分が死んでいくと思った」と述べている。

 

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多くの乗客が空港で眠らずに過ごす

 

しかもドイツのフランクフルト・ハーン空港に緊急着陸してからも、乗客たちは辛い時間を過ごさねばならなかったとか。

 

Brownleeさんによれば、「Ryanair」側は空港に残された乗客189人に対し、100個のハンバーガーを配り、小さな子供や高齢者のいる家族は、地階にある簡易用ベッドで眠ることができると告げたという。

 

しかしそれ以外の乗客は結局、次の便に乗るまで36時間余りも眠ることができず、空港内で過ごしたそうだ。

 

この対応について「Ryanair」側は「お客様には軽食の商品券を配ることができ、ホテルの宿泊も承認されました。しかし利用できる施設が不足していたのです」と答えている。

 

また土曜日には病院に搬送された22人が退院したが、彼らはクロアチアへ向かう便がないことから、バスで目的地に送られたという。(了)

 

 

出典元:ABC News:33 passengers hospitalized after Ryanair flight depressurizes(7/16)

出典元:CNBC;Budget airline Ryanair forced to land after plane depressurizes, sending dozens to the hospital(7/14)

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