母親らに銃を突きつけた男へ女性が素早く発砲、ブラジルでの事件が衝撃的
ブラジルで突然、強盗が母親たちに銃を突きつけるという事件が起き、勇敢に立ち向かった女性の行動が称えられた。
強盗が学校の前で母親らに銃を突きつける
その事件が起きたのは5月12日の午前8時頃、場所はサンパウロにある学校「Ferreira Master school」の前とされている。
当時、学校には「母の日」のパーティに出席するため、子供を連れた多くの母親が集まっていたという。
その時、1人の銃を持った男、Elivelton Neves Moreira容疑者(21)が現れ、校門付近にいた母親や警備員に38口径のリボルバーを突きつけて脅迫。警備員から財布や携帯電話を奪おうとしたそうだ。
しかし次の瞬間、現場にいた1人の女性がバッグから素早く銃を抜くと、強盗に向かって発砲。見事に相手に命中させ、その後男から銃を奪うことに成功する。
※下の動画は事件の一部始終を捉えたもの。容疑者が撃たれる場面もあるため、閲覧にはご注意いただきたい。
犯人は彼女めがけて発砲していた
その女性の名前はKatia da Silva Sastreさん(42)。実は彼女は20年間も勤務してきた現役の憲兵(軍の警察官)で、この日はちょうど非番となっており、7歳の娘とともに「母の日」のパーティに出席していたという。
当然、憲兵なら日頃から訓練を積んでいるのだろうが、それでも現場では非常に危険な状況だったようだ。実際、Moreira容疑者は彼女に向かって1発を撃っており、もう1発の弾は銃の中で詰まったとされている。
その隙にSastreさんは素早く3発も発砲。弾は容疑者の胸や足を撃ち抜いた。その結果、Moreira容疑者は病院へ運ばれ死亡が確認されるも、現場にいた母親や子供たちにケガはなかったという。
Sastreさんは取材で次のように語っている。
「私はただ母親たちや子供たち、そして自分の命や娘の命を守ることだけを考えていました。私は彼の攻撃を終わらせるために、また彼が他の人々を傷つけるのを防ぐために、素早く行動しなければならなかったのです」
「高い技術、勇気を示してくれた」
この事件の翌日、ちょうど「母の日」に、Sastreさんはその勇気が称えられ、勤務先の警察署で表彰され、花束も贈られたという。
サンパウロのMárcio França州知事も、彼女の行動を称え次のように語っている。
「彼女は自らの器用さや高い技術、そして勇気を示してくれました。そして敬意が表されたのです。なぜなら今日は母の日であり、彼女は母親だからです。彼女はその日を祝うため、パーティに出席していた。(略)彼女は非常に正確で、完璧に行動しました。だから私たちは彼女を称えることを決めたのです」
突然、路上で銃を持った強盗に襲われるのは日本では考えられないが、ブラジルではこのような事件がいつ起きてもおかしくない状況なのかもしれない。(了)
https://youtu.be/TM-2Rvfx250
出典元:METRO:Gunman trying to rob children shot dead after mother pulled out her gun(5/14)
出典元:INDEPENDENT:Gunman attempting to rob families outside school shot dead by waiting mother who was off-duty police officer(5/14)