X_World Food Programme

イスラエル軍は12日にも、ガザ地区の中部や南部で攻撃を行い、数多くのパレスチナ人の民間人が殺害された。

支援物資を待っている人も銃撃

ガザ地区中部のDeir el-Balahでは、イスラエル軍の攻撃が増加しており、12日にも住宅が倒壊し、11人が死亡。別の建物も攻撃を受け、救急車が現場に向かったという。

ガザ地区南部のハンユニスでも、爆発音が鳴り響き、多くの住宅が倒壊したそうだ。

またイスラエル軍は、支援物資を待っている人も、銃撃し続けているという。

12日には過去24時間で約70人のパレスチナ人がイスラエル軍により殺害され、まだ民間防衛隊が倒壊した建物で救出活動を行っているため、犠牲者の数はさらに増えると予想されている。下はDeir el-Balahの建物の様子。

 

この投稿をInstagramで見る

 

أيمن الجدي ✌️ 🇵🇸ayman al gedi(@aymanalgedi12)がシェアした投稿

1万7000人の子供たちが家族と離れる

イギリスに拠点を置く「パレスチナ帰還センター」は、ガザ地区やヨルダン川西岸地区、東エルサレムにおける、イスラエル軍によるパレスチナ人の子供たちの扱いに関する報告書を国連に提出した。

報告書によれば、10月7日以来、イスラエル軍の攻撃によりガザ地区では1万2000人以上のパレスチナ人の子供が殺害され、多くの子供たちが手足の切断や人生を変えるほどのケガに直面しているという。

また国連児童基金（ユニセフ）は、ガザ地区で、少なくとも1万7000人の子供たちが「現在、同伴者がいないか、または家族と離れ離れになっている」と推計しているそうだ。

しかもイスラエル軍はヨルダン川西岸地区でも、子供たちを組織的に拘束しており、ガザ地区での紛争が始まって以来、その数は少なくとも200人に達しているという。

2万5000人分の食料を搬入

国連の世界食糧計画（WFP）は12日、パレスチナ人2万5000人分の食料が、ガザ市に届けられたと発表した。

WFPは、今回の搬入が2月20日以来初めてになるとし、「ガザ北部の人々は飢餓の瀬戸際にあるため、毎日搬入が必要であり、北部への直接の入国地点も必要です」と述べている。

国連の関係者は先月、イスラエルがガザ地区に支援を届けるのを「組織的に」阻止していると非難し、ガザ地区の人口の少なくとも4分の1が飢餓に近づく一歩手前だと警告していた。

𝐔𝐩𝐝𝐚𝐭𝐞 | WFP delivered enough food for 25,000 people to Gaza City early Tuesday in first successful convoy to the north since 20 February.

With people in northern #Gaza on the brink of famine, we need deliveries every day + we need entry points directly into the north. pic.twitter.com/RGxymQXlR9

— WFP Media (@WFP_Media) March 12, 2024

また地中海の島国、キプロスの港からも、支援物資を積んだスペインのNGOの船「オープン・アームズ」が出航した。

この船はガザ地区で飢餓に苦しんでいる人のために、小麦粉や米、プロテイン、水や医薬品など約200トンの支援物資を艀に積み、それを曳航している。

A charity ship carrying food and supplies for Gaza has set sail from Cyprus under a plan to open a new sea route for aid for starving Palestinians in the besieged enclave ⤵️ pic.twitter.com/3QE1HTNFH7

— Al Jazeera English (@AJEnglish) March 12, 2024

ガザ地区の保健当局の発表によれば、10月7日以来、ガザ地区では少なくとも3万1184人が死亡、7万2889人が負傷したという。（了）

出典元：Al Jazeera：Israel’s war on Gaza live: ‘This war is a war on children’ – UN(3/12)