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マリ共和国で、イスラム過激派が女性のインフルエンサーを処刑

マリ共和国で、イスラム過激派が女性のインフルエンサーを処刑
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アフリカ西部のマリ共和国で、女性のインフルエンサーが、イスラム過激派組織に捕まり、処刑された。

 

マリ国軍への支持を表明

 

その女性とは、TikTokで10万人以上のフォロワーを持つ、マリアム・シセさんだ。

 

20代の彼女は、北部トンブクトゥ地方にある故郷、トンカの暮らしを映した動画を投稿し、国軍への支持を頻繁に表明していたという。

 

しかしシセさんは11月6日、隣町の市場からライブ配信中に、イスラム過激派組織とみられる者たちに捕まったそうだ。

 

そして先週末、彼女はバイクでトンカへ移送され、町の独立広場において、彼女の兄(または弟)や人々が見守る前で銃撃され、処刑されたという。

 

イスラム過激組織が首都を封鎖

 

2012年以降、マリでは「イスラムとムスリムの支援団(JNIM)」や「ISILサヘル州」といったイスラム過激派組織によるテロや襲撃が、特に北部・中部で頻発していたという。

 

現時点でも北部と東部の大部分は、依然として政府の支配下に置かれておらず、イスラム過激派組織が度々襲撃しているそうだ。

 

しかも首都バマコでは、アルカイダ系武装勢力が主要高速道路で燃料輸送車を攻撃し、道路を封鎖したため、数週間にわたり燃料不足に見舞われている。

 

そして今回のシセさんの死は、マリの国民にも衝撃を与えたという。

 

フランス外務省は11月7日、自国民に対し、商業航空便が運航可能なうちに緊急にマリの国外へ出国するよう勧告したそうだ。

 

アフリカ連合のマフムード・アリ・ユスフ委員長も11月9日、テロリスト集団による都市封鎖、生活必需品へのアクセス妨害、そして民間人の人道状況の深刻な悪化といった「治安状​​況の急速な悪化」を懸念している、と述べたという。(了)

 

出典元:BBC:Malian TikToker killed by suspected jihadists after pro-army posts(11/10)

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