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ピザ店員の嘘から180万人が厳格なロックダウンへ【オーストラリア】

ピザ店員の嘘から180万人が厳格なロックダウンへ【オーストラリア】
Wikipedia アデレード/Ashton 29

オーストラリアの南オーストラリア州は、今月18日から7日間の予定で開始したロックダウン(都市封鎖)を、21日に突然解除した。

 

ロックダウンの根拠となった感染者の証言が、全くの嘘だと分かったためだ。

 

ピザを受け取っただけで感染?

 

海外メディアが伝えるところによると、嘘をついたその感染者は、南オーストラリア州アデレード市内のピザ店「Woodville Pizza Bar」で働く男性。

 

新型コロナ陽性と判定された後、接触者追跡チームからの聞き取り調査があったのだが、彼は、自分がピザ店のスタッフであることを隠した。そして、(客として)その店で持ち帰りのピザを受け取ったことがある、と証言したそう。

 

実はこのピザ店では、従業員の中からすでに感染者が出ており、追跡チームは、男性がその感染者からピザを受け取っただけで感染した、と思い込んだ。チームを統括するGrant Stevens州警察長官はこう話す。

 

この男性がピザ店で(感染者と)ごく短時間の接触をしただけでウイルスに感染した——これを大前提にして我々は動いたのです。

 

ピザ店に入りピザを受け取って店を出る、これで感染するということは、驚異的な感染力の変異種が出現したに違いない、と政府当局は推測した。また、問題のピザ店を訪れた客の、ほとんどが感染していると見積もっていたそうだ。

 

厳格なロックダウンの引き金に

 

こうしてアデレード市を含めた南オーストラリア州はロックダウンに入り、予定されていた6日より早く解除されたものの、約180万人の住人が影響を受けたとメディアは報じている。

 

ロックダウンのルールは厳格で、ほとんどの会社や店は休業、自宅からの不要な外出は一切禁止。屋外に運動しに出ることもだめだったそう。

 

証言の嘘が分かったのは、話の辻褄が合わないことを変に思った追跡チームが徹底的に男性を問い詰めたからだった。その結果、この男性がピザ店で別の感染者スタッフと働いていた濃厚接触者であると判明。また、その後の新規感染者が3人しか出なかったこともあり、ロックダウンは21日に解除された。

 

南オーストラリア州のSteven Marshall首相は、今回の件についてメディアにこう話している。

 

この男性には、腹が立つと言ったくらいでは足りないほど怒っています。自分のことしか考えない行いが、州全体に非常に困難な状況をもたらしたのです。この男性が追跡チームに本当のことを話していれば、6日間のロックダウンは行われていなかったでしょう。

 

海外メディアによれば、ピザの受け渡しほどの短時間で感染する新種のコロナウイルス株が存在することはまずない、というのが、オーストラリアの大学研究者たちの意見だとのこと。(了)

 

出典元:NBC News:South Australia says man’s ‘lie’ caused coronavirus lockdown as harsh curbs eased(11/20)

出典元:Metro:Pizza worker’s lie put nearly 1,800,000 into unnecessary ultra-strict lockdown(11/20)

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