「COP30」の会場で火災が発生、出席者が避難し、協議が中断

ブラジルで開催されている気候変動サミット「COP30(国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議)」の会場で火災が発生し、協議が中断された。
13人が煙を吸い込み治療
ブラジル・ベレンで開催されていた「COP30」の会場で11月20日、火災が発生し、13人が煙を吸い込み、現場で治療を受けたという。
火災が発生したのは現地時間の午後2時頃、火元は会議センターにあるパビリオンエリアとされている。
この火災により一連の会議は混乱に陥り、出席者たちは避難を余儀なくされ、会場全体が閉鎖されたそうだ。
しかしその後、消防署と国連警備員が迅速に対応し、約6分で鎮火。現在、火災の原因を調査中だが、電子レンジなどの電気機器が原因とみられている。
A fire broke out at a COP30 climate conference venue in Belem, Brazil, prompting the evacuation of panicked delegates. Officials said there were no injuries and the fire has been extinguished. pic.twitter.com/bJmlDlo19E
— Al Jazeera English (@AJEnglish) November 20, 2025
火災により協議が中断
「COP30」は11月21日まで開催される予定となっており、20日には「ムチラン(mutirão)決定」と呼ばれる成果文書案の作成が行われていたという。
「ムチラン」とはブラジル先住民族の言葉で「共同作業」の意味であり、その文書にはブラジルが提案した温暖化を抑えるための途上国支援の増額や、脱化石燃料に向けた行程表作成などが含まれていたそうだ。
議長国のブラジルは、この草案をまとめるため各国と協議を行っていたが、この火災により、小島嶼国連合と議長国との会合が、午後4時直前に中止に追い込まれたという。
また会議に参加していた日本の石原宏高環境相とフランス側との2国間会談も中止になったそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Cop30 climate summit in Brazil disrupted after fire breaks out in venue(11/20)

























