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スペインのマヨルカ島などでメテオ津波が発生、街に大量の海水が流れていく

スペインのマヨルカ島などでメテオ津波が発生、街に大量の海水が流れていく
Facebook/Virales Mallorca

スペインにある島が、気圧の変化で生じるメテオ津波に襲われ、街の中を海水が流れていく映像が公開された。

 

メノルカ島とマヨルカ島を襲う

 

その津波が起きたのは7月16日の早朝で、メノルカ島の西側の海岸沿いにあるCiutadellaの町を襲ったという。

 

またメノルカ島の西に位置するマヨルカ島でも海水がAndratxという街にあるバーや店のテラスに押し寄せ、ピーチサイドの道路も津波に覆われたそうだ。

 

そして当時の状況は複数の人々によって撮影され、ネット上でも公開された。下はマヨルカ島での状況を映したもの。

係留していた船も流される

 

今回の津波の高さは5フィート(約1m52cm)ほどとされているが、それでも強い潮の流れは、係留していた船のロープを切断。マヨルカ島議会によって使用されていた、歴史ある帆船も流されたという。

 

その後、沖へ出ていた帆船は船員らによって救助され、港へ戻されたそうだ。

 

この津波による人的被害は報告されていない。幸いなことに、早朝だったこともあり、ほとんどのビーチには人がいなかったとみられている。

 

過去には日本も被害に遭う

 

この津波はメテオ津波と考えられているという。通常の津波が地殻変動によって引き起こされるのに対し、メテオ津波は気圧の変化により海面に微小振幅海洋長波を生成し、プラウドマン共鳴で増幅することが発生要因とされているそうだ

 

メテオ津波は日本では「あびき」とも呼ばれ、1979年には長崎湾で発生し、3人が死亡したとされている。

 

また地中海沿岸でも同様な副振動が頻繁に発生するとされ、昨年はオランダの海岸でも発生し、ビーチチェアやボート、パラソルなどが波に流された。

 

波の高さはそれほどではないとはいえ、映像で見る限り流れが速く感じられる。このような現象が起きた場合は、急いで高い場所へ避難した方がいいだろう。(了)

 

出典元:METRO:Tsunami hits Majorca and Menorca flooding shops and restaurants(7/17)

出典元:MailOnline:Five-foot TSUNAMI strikes Spanish resorts in Majorca and Menorca deluging roads and flooding beach bars and terraces(7/17)

参考:新用語解説:気象津波(meteo-tsunami)

参考:長崎地方気象台:海洋の知識

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