中国式のランタンが今年の7月に飛行機に接近、危うく上空で衝突しそうになる
火をつけて上空へ向かって放つ中国式ランタン。これが飛行中の旅客機と衝突しそうになっていたことが、報告により明らかにされた。
ランタンが30m以内に接近
その旅客機とは、スコットランドの航空会社「ローガンエア」の双発機「サーブ2000」で、今年の7月30日にアイリッシュ海にあるマン島から、ロンドン・シティ空港に向かって飛行していたという。
しかし高度2万フィート(約6100m)の地点で、中国式のランタンが100フィート(約30m)以内に接近。危うく衝突しそうになったそうだ。
このランタンはイギリスのCambridgeshireにある街、Duxfordの上空で乗務員によって発見されており、当時機内には50人の乗客が乗っていたとされている。
深刻な衝突のリスクがあった
このニアミスの後、パイロットは航空管制官に連絡。英国夏時間の16時30分に、ランタンが機体のそばを通過したと報告した。
その後、英国ニアミス調査委員会(UK Airprox Board)が調査を進め、乗客乗員にケガがないことを確認。しかし委員会のメンバーらは、深刻な衝突のリスクがあったとして、この事件をカテゴリーAと評価したとか。
近年、火事の危険や、野生動物及び家畜への影響の懸念から、中国式ランタンの禁止を求める意見が多く寄せられているそうだ。
またTHE Sunによれば、飛行機と物体(ランタンだけではない)とのニアミスの数は、2013年以来58%も上昇し、事故の件数も2013年の654件から、2017年の708件と増加しているという。(了)
出典元:THE Sun:SPLIT SECOND MISS British Airways flight came within 100ft of hitting Chinese lantern at 20,000ft with 50 passengers on board(12/19)
出典元:BBC:Chinese lantern ‘almost hit passenger plane’(12/19)