800年前の十字軍戦士のミイラ、首が切られ盗まれる
アイルランドの教会に安置された十字軍戦士のミイラが破壊され、首のない状態で発見された。
800年前の戦士のミイラ
このミイラが安置されていたのは、首都ダブリンにあるSt Michan教会内。
今週の月曜日に、教会のツアーガイドが来館者のために扉を開けた時に、破壊されているのを発見したという。
このミイラは約800年前の十字軍戦士のものとされ、地元では「クルセイダー」と呼ばれてきたそうだ。そしてエルサレムを攻略するために遠征した際、死亡したとみられている。
しかし今回、このミイラの体はひっくり返され、切断された首も盗まれていたとか。また、400年前の修道女のミイラを含む他のミイラも損壊されていたという。
過去にも同様の事件
アイルランド警察は現在調査を進めており、泥棒が先週の土曜日の夜か、日曜日の朝に侵入し、破壊したと見ているようだ。
ダブリンのマイケル・ジャクソン大司教は次のように述べている。
「私は、誰かが古代の埋葬場所をターゲットにし、ここに安置されていた人々の遺体を汚したとして、ショックを受けています。彼らは神聖なミイラを汚しただけでなく、数百年に渡ってSt Michan教会で保存されていた歴史的なミイラも破壊したのです」
もっともSt Michan教会のミイラが破壊されるのは、これが初めてではない。
1996年にも同様の事件が起きているため、St Michan教会の教区司祭であるDavid Pierpoint氏も「ミイラが再びターゲットにされたことに憤っています」と語っている。
教会側はミイラの頭部が腐敗するおそれもあることから、犯人らに返還するよう呼び掛けているという。(了)
出典元:ABC News:Someone beheaded ‘The Crusader’: Vandals decapitate 800-year-old mummy in Dublin church(2/27)
出典元:USA TODAY:‘Sacrilegious’: Vandals break into Dublin crypt, steal head of 800-year old mummy(2/27)