米の病院が分娩室に隠しカメラを設置、81人の女性が訴えを起こす
アメリカの病院が分娩室などに隠しカメラを設置していたとして、81人の女性が訴えを起こした。
約1年間も設置されていた
訴えられたのはカリフォルニア州、サンディエゴ郊外にある「Sharp Grossmont病院(Sharp Grossmont Hospital Women’s Health Center)」だ。ここでは2012年頃から、分娩室などに監視カメラを設置していたという。
そのため2012年7月から2013年の6月にかけて、この病院で出産もしくは手術を受けた81人の女性が、プライバシーを侵害されたとして裁判所に訴えたそうだ。
このカメラは動作によって反応する仕組みらしく、時には女性の顔が分かるようにセットされ、また女性の性器部分も見えるようになっていたと疑われている。
病院側は「泥棒を捕まえるため」と説明
この病院の親会社である「Sharp HealthCare」は先週の火曜日に声明を発表し、「モーション・センサー・カメラ」とコンピューターのモニターの設置を認めた。
ただしカメラについては、強力な麻酔薬が消えたことから、泥棒をとらえるために設置したと釈明したそうだ。
その上で、医療セキュリティを確かなものにしようとした努力が、患者さんらに苦痛を引き起こしたことを心から後悔していると述べた。
また撮影された画像などは、特別なケースの時に使われたが、再び使用されることはなかったと説明している。
しかし病院で撮影されたとみられる女性は1800人に及ぶとみられ、今回の訴えを起こした女性らは病院の説明には納得していないようだ。(了)
出典元:NBC:81 women sue California hospital that put cameras in delivery rooms(4/3)
出典元:FOX NEWS:Dozens of women claim they were secretly recorded by hidden cameras at California hospital, suit says(4/4)