トランプ大統領、バグダディ容疑者を追い詰めた軍用犬の働きを称える
26日、ISISのリーダー、アブバクル・バグダディ容疑者の隠れ家をアメリカ軍が急襲したが、その作戦で重要な役割を果たした軍用犬が称えられている。
トランプ大統領も写真をツイート
その犬の名前は明らかにされていないが、犬種は「ベルジアン・マリノア」だと言われている。
この軍用犬は作戦において、どの兵士や人間よりも地下通路を素早く移動し、バグダディ容疑者を追い詰めたという。
CNNでは、バグダディ容疑者が自爆ベストを着用しているとみられたことから、軍用犬が送り込まれたとし、軍用犬は1頭だけではなく、複数いたことが示唆されたと伝えている。
トランプ大統領はこれら軍用犬の働きを称え、10月28日に機密指定が解除された写真をツイート。また27日の演説でも次のように語った。
「それは1匹の犬だ。美しく、才能豊かな犬だ。この犬は、十数人の地上部隊が2時間に及ぶミッションを確実に無傷で完了させることに自信を与えた。私たちは誰にもケガさえさせなかった。それはこの犬が素晴らしかったからだ」
We have declassified a picture of the wonderful dog (name not declassified) that did such a GREAT JOB in capturing and killing the Leader of ISIS, Abu Bakr al-Baghdadi! pic.twitter.com/PDMx9nZWvw
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) October 28, 2019
負傷するも回復へ向かう
追い詰められたバグダディ容疑者は、爆弾をつけたベストを起爆させ、自分の3人の子供たち(その後2人に訂正)とともに自爆。その際、この軍用犬もケガを負い、地下のトンネルも崩壊したそうだ。
しかし国防総省は10月28日にブリーフィングで、この軍用犬がわずかな傷を負っただけで、現在は回復に向かっていると述べた。(CNNでは感電して負傷したと伝えている)
また回復した後も、極秘の部隊に配属されることになるため、軍用犬の情報は公開しないと語っている。(戦闘地域内にいるために公開できないとも伝えられている)
幼い頃から訓練を受けている軍用犬
軍用犬は米国内や海外においてさまざま状況の作戦で使われており、爆発物を嗅ぎ分け、行方不明者を捜索し、敵対する人物を追跡するような危険な仕事こなすために、幼い頃から訓練されているという。
そして今回バグダディ容疑者を追い詰めた軍用犬は、以前もテロリストの重要人物に対する作戦に参加しており、また「ベルジアン・マリノア」が活躍するのもこれが初めてではないそうだ。
2011年には、ネイビーシールズの「チーム6」に配属された「カイロ」という名の「ベルジアン・マリノア」が、アルカイダのリーダー、オサマ・ビン・ラディン容疑者を見つけ殺害することにも役立ったとされている。(了)
出典元:ABC News:What we know about the military dog injured in the al-Baghdadi raid(10/28)
出典元:CBS:Trump tweets “declassified” photo of heroic dog wounded in al-Baghdadi raid(10/28)
出展元:CNN:Trump shares image of hero dog injured in Baghdadi raid(10/28)