Switch news

知っておきたい世界のニュース

両手を上げた民間人をロシア兵が射殺、キエフ付近のドローン映像

両手を上げた民間人をロシア兵が射殺、キエフ付近のドローン映像
Twitter/frontal@ZDFfrontal

両手を上げて無抵抗の意を示した民間人が、ロシア兵によって一方的に射殺された。ウクライナ・キエフ付近の路上で撮影されたドローン映像を、ドイツのメディア「ZDF(第2ドイツテレビ)」がツイッターで公開した。

 

キエフから西数キロの高速道路上で

 

公開された動画は、ドイツメディアZDFが独自に入手したもの。3月7日にウクライナの偵察ドローンが撮影したとされている。場所は高速E40号線の、キエフから西数キロの地点。動画の最初の50秒が問題のシーン。その後、撮影者へのインタビューがあり、最後には、射殺現場で死体を始末するロシア兵の姿が映っている。

 

ZDFによれば、撮影された場所はロシアが制圧した地域。動画の冒頭で一瞬大写しになるのは、白いマークをつけたロシアの戦車で、高速道路の脇に陣取っている。その周辺の木立の中には、見えにくいが、銃を持った数人のロシア兵が歩き回っている。

 

そこに、キエフの中心部に向かう車が数台やって来る。おそらく、前方の戦車が見えたのだろう、車は次々とUターンして逃げるが、白い車だけが途中で止まり、中から運転していた男性が降りてくる。そして……

 

 

白いバンドをつけたロシア兵

 

撃たれた男性は倒れ、その後全く動かない。確認されていないが、負傷ではなく、死亡したと見て間違いないだろう。死体に駆け寄って来る数人はロシア兵。ZDFによれば、ロシア兵が味方を識別するマークとして使っている白いバンドを身につけているので分かるそう。

 

ZDFは、この映像がフェイクでないことを確かめるために、撮影者を探し出し、事情を聞き出している。匿名の撮影者はウクライナ軍に協力する民間人ボランティアで、「Mavic III」という民生用ドローンを使い、高速E40号線沿いのロシア軍戦車の配置を調べていたという。

 

そこに数台の車が現れ、1台が停車し、「ドライバーが外に出て両手を上げ、ロシア兵たちに撃たれた」と彼は証言する。その後ロシア兵は、死体を引きずって道路脇の空き地に片付け(これは動画の最後にも映っている)、車は燃やしてしまったということだ。

 

またZDFは、動画に映ったガソリンスタンドや家屋の配置、森の様子などから、グーグルマップで場所を特定。現場がキエフ近郊の Sadova Vulytsya, 2, Mriia, Kyivs’ka oblast, 08112 であることを確認した。(了)

 

出典元:ZDF:Drohnenvideo zeigt Erschießung von Zivilisten(3/15)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top