ポーランド国内でロシアのスパイを拘束、破壊工作を準備か?
ポーランド国内で、ロシアのために働く外国人グループのスパイが、輸送ルートにカメラを仕掛けたとして拘束された。
鉄道や空港付近にカメラを設置
ポーランドのラジオ局「RMF FM」によれば、この外国人グループは、ウクライナと国境を接するPodkarpackie県で、鉄道の分岐点や重要な輸送ルートの脇に数十台のカメラを設置していたという。
そのカメラのいくつかは、ウクライナに軍事・人道支援を届ける物流拠点、Rzeszow-Jasionka空港付近でも発見されたそうだ。
ポーランドの治安当局は、カメラを設置したスパイ容疑で6人の外国人グループを拘束。6人の工作員らはロシアのために活動していたとみられ、破壊工作の計画も準備していたという。
Rzeszow-Jasionka空港には、アメリカやヨーロッパ各地からの軍用機や貨物機が発着。重要拠点だとして防空ミサイル「パトリオット」も設置され、バイデン大統領がウクライナを訪問した時にも、この空港を利用したといわれている。
昨年からスパイ容疑で数人を逮捕
ポーランドはウクライナの最も強力な支援国の1つであり、その治安当局は昨年2月の侵攻以来、ロシアのためのスパイ容疑で数人を逮捕している。
先月、検察はポーランドに長期滞在していたロシア人を、2015年から2022年にかけてロシアのためにスパイ活動を行ったとして起訴したそうだ。
この男はポーランドで事業を営んでおり、歴史復興団体に関与し、ポーランドの軍関係者と接触。北東部のポーランド軍部隊の組織構造に関する情報を収集していたとされ、昨年4月に逮捕された。
またロシアの軍事情報機関(GRU)のエージェントと認定されたロシア出身のスペイン人も、スパイ容疑で昨年、ポーランド南東部のプルゼミスルにおいて逮捕されたという。(了)
出典元:BBC:Russian spy network accused of sabotage arrested in Poland(3/15)