マウイ島の山火事で、3000匹のペットが行方不明になっている可能性
山火事が広がっているハワイ州のマウイ島では、多くの人が犠牲になったが、数えきれないほどの動物たちも被害に遭っているようだ。
煙を吸い込み苦しんでいる動物も
愛護団体の「マウイ・ヒューマン・ソサエティ」のケイティ・シャノンさんは、山火事で大きな被害を受けたラハイナから、3000匹のペットが行方不明になっていると推定している。
この愛護団体では、今までのところ52匹の負傷した動物を受け入れており、動物の中には煙を吸い込んで苦しんでいるものや、火傷を負っているものも含まれているという。
シャノンさんはABC Newsの取材に対し、次のように語っている。
「私たちは、ひどい火傷を負った動物も見てきました。私が見た猫は、ひどく火傷しているので、飼い主は自分の猫だと気づかないかもしれません。耳も顔も焼けています。信じられないほど、ひどい状態です」
An estimated 3,000 animals from Lahaina are lost or missing, said Katie Shannon from the Maui Humane Society, which is trying to reunite pets with their owners. pic.twitter.com/79ojCDaZPu
— The Associated Press (@AP) August 15, 2023
飼い主とペットを再会させる試み
「マウイ・ヒューマン・ソサエティ」では最も被害の大きかった地域に食料や物資を送るだけでなく、飼い主とペットを再会させようとしているという。
例えば「ローマン」という名の犬は、火災の最中にペットシッターとはぐれ、数日間行方不明になったそうだ。
しかしその後、善良な人に発見され、「ヒューマン・ソサエティ」に連れて行かれて、マイクロチップのおかげで飼い主と再会したという。
シャノンさんは「すべてのペットと飼い主を再会させること、そしてこれらのペットが必要とする救命ケアを提供すること、それが私たちの目標です」と語っている。
送電線の損傷が原因か?
今回の山火事の原因は、明らかにされていなかったが、どうやら送電線が原因である可能性が出てきた。
電力監視会社「Whisker Labs」のボブ・マーシャルCEOによれば、マウイ島で最初に報告された火災は、損傷した送電線が原因だった可能性があるという。
8月7日午後10時47分、マウイ鳥類保護センターの監視カメラが森の中で明るい閃光を捉えており、これは電線に木が倒れたことで起きた可能性があり、その後、停電になったとそうだ。
しかもその日の真夜中過ぎに、マウイ島で山火事の報告が上がってきたという。(了)
出典元:ABC News:Maui wildfires live updates: Only 1,300 households registered with FEMA(8/16)