40年以上も姿を消していたホオジロザメ、スペインで泳ぐ姿が確認される
長い間、スペインで存在が確認されていなかったホオジロザメが、島の近海で泳いでいるのが目撃された。
最後に確認されたのは1976年
その姿が確認されたのは、地中海に浮かぶスペイン領のマヨルカ島付近だ。
そもそもスペイン近海では、40年以上もホオジロザメは目撃されておらず、最後に確認されたのは1976年だという。
その時はBalearic島の近くで、地元の漁師が目撃していたそうだ。しかし今回、カブレラ群島の周りを泳いでいる姿が、動物保護団体によって撮影された。
ボートの近くで1時間以上も目撃
ホオジロザメは成長すると重さが2t、長さが6mに及ぶものもあり、泳ぐ速度は時速40kmにも達すると言われている。
生物学者でドキュメンタリー番組を手がけるFernando López-Mirones氏は、次のように語っている。
「スペインの海域でのホオジロザメの存在は、噂としては絶えずありました。しかしながら、私たちは何十年も、その存在を記録することはできなかったのです」
今回、ホオジロザメを目撃したのは海洋生物保護団体「Alnitak」に所属する科学者らで、彼らは1時間以上にわたってホオジロザメの撮影に成功したという。
参加していたLópez-Mirones氏も「私たちはボートから3m近くのところを泳ぐホオジロザメを、70分間も目撃していたのです」と語っている。
なぜ長い間、姿を消していたのかは明らかにされていないが、40年以上経って確認されたということは、海の環境がサメにとって適した状態に戻ったことを表しているのかもしれない。(了)
出典元:BBC:Shark sighted off Majorca, first great white there in 40 years(6/30)
出典元:The Telegraph:Five-metre great white shark spotted off Majorca in first confirmed sighting in decades(6/29)