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毒を持つ可愛いミニザル、ピグミースローロリスの赤ちゃんがアメリカの動物園で誕生

毒を持つ可愛いミニザル、ピグミースローロリスの赤ちゃんがアメリカの動物園で誕生
Instagram/memphiszoo

アメリカ·テネシー州のメンフィス動物園(Memphis Zoo)で、昨年末、小型のサルの一種であるピグミースローロリスが生まれた。これまで未公開のまま飼育員の手厚いケアを受けていたが、来月には一般公開されるらしい。

 

ピンポン玉ほどの大きさ

 

メンフィス動物園によれば、その子ザルは、同動物園にいるつがいのピグミースローロリス(pygmy slow loris/学名:Xanthonycticebus pygmaeus)の間にできた子供。生まれたのは昨年12月13日で、名前はまだついていない。

 

 

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生まれた時の状態は良くなかったようで、「子ザルが生き延びるには特別なケアが必要だ」と獣医は判断し、「動物園スタッフが2時間ごとにミルクを与え続けた」と担当者は話す。

 

動物園が公開した動画には、ピンポン玉ほどの大きさの子ザルが、注射器に似た器具でミルクを与えられる様子が映っている。現在は潰したバナナや葉食サル用のビスケットなども食べるようになっているそう。

 

毒のあるサル

 

ピグミースローロリスは東南アジアに生息し、夜行性で樹上生活をする。果実や虫を食べ、樹液を吸い、成長すると体重450gほどになる。生息できる森林の減少や、違法な捕獲などの影響で個体数は減っており、絶滅危惧種に指定されている。

 

また、このミニザルは、霊長類の中で唯一毒のある種としても知られている。動物園のサイトによると、肘の付近にある特別な汗腺から毒の素になる液体が分泌されるとのこと。

 

これが唾液と混ざると毒に変わるので、ピグミースローロリスは敵に襲われた時にそこを舐め、口の中で毒にして敵に噛み付く。アメリカ·スミソニアン博物館の専門家によれば、その毒は強力で、人間ほどの大きさの敵を「無力化する」ことができるそうだ。(了)

 

出典元:USA Today:Venomous and adorable: The pygmy slow loris, a tiny primate, is melting hearts in Memphis(1/30)
出典元:Memphis Zoo:PYGMY SLOW LORIS BORN AT MEMPHIS ZOO

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