骨と皮だけの痩せたワニ、中国の動物園に非難が集まる
あまりにも痩せギスのワニの動画がネットで話題になり、中国の広州動物園が批判を浴びている。
肋骨が浮き出るほど痩せたワニ
中国のSNSで拡散されている動画や写真に映っているそのワニは、ほとんど骨と皮だ。実際に背骨や肋骨が透けて見えており、まるで化石のよう。頭部は骨に皮が張り付き、ミイラのようになっている。
目撃した人によると、ワニは地面に体を張り付けて動かず、最初は作り物のように見えたが、呼吸をする度に頭がわずかに動くので生きているとわかったそう。拡散されている動画では確かに動いており、生きていると分かる。
このワニは、報道によれば、中国·広東省広州市にある広州動物園に飼われているとのこと。動画を投稿した人はこのワニの健康を心配するコメントを付け、それをきっかけに、動物園に対する非難がネット上で沸き起こった。動物園がワニを飢えさせていたとしたら大問題であり、そうでなくても、痩せすぎたワニの状態を無視して放っておくことは動物虐待であるというのだ。
動物園側の説明
12月8日、現地メディアの澎湃新闻が広州動物園に電話取材したところ、ワニは胃腸の病気にかかっているとの回答があった。
それだけでは非難の声が収まらなかったため、動物園は公式の声明を発表。それによると、ワニが虐待を受けているようなことは一切なく、驚くほど痩せてしまったのは胃腸炎を患っているせいだとのこと。胃腸炎は通常バクテリアか細菌によって引き起こされ、嘔吐と下痢が主な症状であるため、体重が激減したという。
「現在そのワニは治療を受けており、それが終わった後は飼育員による手厚い看護を受けることになっている」と、動物園の広報担当者は中国メディアに話した。
こうした動物園の声明にもかかわらず、非難の声は収まっていない。多くの人が胃腸炎という説明に懐疑的だと報じられている。(了)
出典元:Odditycentral:Chinese Zoo Draws Criticism for Shockingly Thin Crocodile(12/11)
出典元:网易: 广州动物园鳄鱼瘦成皮包骨,脊柱肋骨清晰可见,园方:肠胃炎所致(12/10)