オーストラリアでバッタが大量発生、車に衝突する様子が恐ろしい【動画】

オーストラリアの北東部では先日からバッタが大量に発生し、牧草地などが影響を受けているという。
クイーンズランド州でバッタが大量発生
その様子が撮影されたのは先月末、場所は北東部のクイーンズランド州にある町、ラグランの田舎道とされている。
動画を撮影したのは、地元の住民であるMark Suhrさんだ。彼によれば、何百万匹ものバッタが、牛肉生産地の何千ヘクタールもの牧草地を破壊しているという。
そして動画には、バッタの大群が車のフロントガラスに、次々と激突する恐ろしい瞬間が映っていた。
SOUND ON: A motorist in Australia found themselves driving through a massive swarm of grasshoppers while traveling down a rural road in mid-April. https://t.co/P7wkNFxvxt pic.twitter.com/jtlVdJrmzG
— ABC News (@ABC) May 5, 2025
過去6週間から報告が上がる
オーストラリアの第一次産業省(DPI)の声明によれば、クイーンズランド州の町、セントラル・ハイランドやアイザック、バーカルディンの各地域で、過去6週間にバッタの活動が報告されているという。
そしてオーストラリアでは、大型草食昆虫であるバッタは、急速に群れを成すため、農業における主要な害虫とされている。
「Australian Plague Locust Commission (APLC)」のBertie Hennecke委員長によれば、今後数カ月間、十分な雨や健全な植生といった条件が続けば、バッタの個体数が害を引き起こすレベルにまで増加する可能性があるという。
もっとも異常発生を引き起こすには、かなりの世代数が必要だが、このトノサマバッタ(migratory locust)は理想的な条件が整えば、3~5世代まで繁殖するそうだ。(了)
出典元:News.com.au:‘Biblical’ swarm of grasshoppers descends on Queensland road(5/5)