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ロシアによるウクライナの子供たちの強制養子縁組、国連が非難

ロシアによるウクライナの子供たちの強制養子縁組、国連が非難
Twitter/Afshan Khan

ロシア軍が2月の侵攻以来、ウクライナの子供たちをロシアへ移動させ、強制的に養子縁組を行っていることについて、国連が再び警告を発した。

 

ロシアへ強制的に移動させられた子供たち

 

国連児童基金(ユニセフ)の欧州・アジア地域ディレクターであるアフシャン・カーン氏は先日、ウクライナ西部のシトーミルを訪れ、ロシア軍の破壊の凄まじさを「想像を絶するもの」だと表現した。

 

 

そして帰国後、カーン氏はウクライナからロシアへ強制的に移動させられた子供たちについて懸念を表明。ロシアが行っている強制養子縁組について、次のように警告を発した。

 

「我々はロシア連邦を含め、緊急事態の間やその直後には、決して養子縁組を行ってはならないことを繰り返し伝えています。そのような子どもたちを孤児と見なすことはできません。子どもを移動させるという決定は、その子の最善の利益に基づくものでなければならず、移動は自発的なものでなければなりません。親にはインフォームド・コンセント(十分な情報を与えた上での合意)が提供される必要があります。ロシアに送られた子どもたちについては現在、オンブズ・パーソンやネットワークと緊密に連携して、その事例を記録する最善の方法を模索しています」

 

国連は3月、ウクライナの子どもたち、特に戦争開始時に施設や寄宿学校で生活していた約9万1000人の強制養子縁組の危険性について懸念を表明していたという。

 

また現在、そのような子供たちと連絡を取ることはできずにいるそうだ。

 

ナワリヌイ氏を別の施設へ移送か

 

一方、ロシア反体制派の指導者であるアレクセイ・ナワリヌイ氏が、別の施設へ移送されたとの情報が流れている。

 

ナワリヌイ氏は有罪判決を受けた後、モスクワ東部のポクロフにある拘置所に収容されていたが、最近所在が不明だと伝えられていたという。

 

しかしナワリヌイ氏の協力者である弁護士のオルガ・ミハイロワ氏は、ロシアの当局者から最近、彼がより厳しい体制の流刑地へ送られたと聞かされたそうだ。

 

ナワリヌイ氏のスポークスパーソンであるキラ・ヤルミッシュ氏は、ツイッターで彼の安全を心配しているとし、「今の私たちの仕事は、できるだけ早く彼の居場所を突き止めることです」と述べた。

 

ロシアが人道回廊の設置を提案

 

ウクライナ東部の重要都市・セベロドネツクでは先日、橋がロシア軍によって破壊され、住民が取り残され、マリウポリのような状態に近づきつつあるようだ。

 

ルハンシク州のSerhiy Haidai知事は、約500人の民間人(うち40人は子ども)が、セベロドネツク市のアゾット化学工場でロシアの猛攻撃から避難していると述べている。

 

ロシア国防相は15日、この工場にいる市民を、ルハンシク州の親ロシア派が支配する地域へ避難させるため、「人道回廊」を設置すると提案した。

 

Haidai知事によれば、ウクライナ軍は戦闘が小康状態を保っている間に市民を避難させようと試みているが、6月13日に3本の橋のうち最後の1本が破壊されたため、避難が不可能に近い状況になったという。

 

 

また砲撃があまりに強力で、人々は避難所ではもはや耐えられず、心理状態は限界に達しているため、ここ数日住民たちは出発の準備をしているそうだ。

 

ただウクライナがすぐに、ロシアによる「人道回廊の設置」を受け入れるかどうかは、明らかになっていない。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: pope condemns ‘ferocity and cruelty’ of Russia’s troops; UK journalists banned from Russia – live(6/14)

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