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メソポタミア・チグリス川の記録的干ばつで、知られざる古代都市が出現

メソポタミア・チグリス川の記録的干ばつで、知られざる古代都市が出現
University of Tübingen

チグリス、ユーフラテス川といえば、学校の歴史の授業を思い出す人も多いだろう。メソポタミア文明を生んだそのチグリス川から、た巨大都市遺跡が出現した。

 

イラクの記録的干ばつで

 

イラクは現在、記録的な干ばつに襲われている。チグリス川沿いに広がる畑でも、水不足で作物が枯れそうになっている。それを防ぐため、川を堰き止めていたMousulダムから放水が行われたのだが、その結果、上流の水位が著しく下がった。露わになった川底から現れたのは、紀元前1550年から紀元前1350年にかけて栄えたミタンニ(ミッタニ)王国の都市遺跡だった。

 

その遺跡は、古代メソポタミア時代に「Zakhiku」と呼ばれていた都市だろうと見られている。今年1月から2月にかけて、クルディスタン考古学機構とドイツのテュービンゲン大学、フライブルク大学の考古学者チームによる発掘調査が行われた。

 

University of Tübingen
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王国の中心だった巨大都市

 

ダムの放流が終わるとともに水位が戻るため、調査は急ぎ足で行われた。それでも学者たちは短期間のうちに広大な都市を調査し、宮殿をはじめとした巨大な建物跡や、都市の外壁、塔、記念碑、倉庫などを発掘。広範囲の地図の作成に成功した。

 

調査に参加した考古学者のHasan Qasim氏は、「今回の発掘で分かったことは、この場所がミタンニ王国の重要な中心地であったということです」という。

 

数階建ての巨大倉庫を発見したことは、大きな収穫だった。別の考古学者・Hasan Qasim氏は「この大倉庫は特に重要です。なぜなら、計り知れないほど大量の物品が収納されていたと考えられるからです。それらはおそらく、周辺の全域から運ばれて来たものでしょう。発掘調査の結果は、この遺跡がミタンニ王国の重要な拠点であったことを示しています」と話す。

 

University of Tübingen

 

また、都市を囲む城壁の保存状態が非常に良かったことも、学者たちを驚かせている。所によっては、高さ数メートルほどが崩れずに残っていたそうだ。

 

都市遺跡の主要な箇所は、水位上昇による侵食を防ぐため、現在はビニールシートで隙間なく覆われている。今後洪水の時期になると、再び水没することになる。(了)

 

出典元:Good News Network:Iraqi Drought Reveals Stunning 3,400-Year-Old City Covered By Tigris River(6/11)

出典元:University of Tübingen:A 3400-year-old city emerges from the Tigris River(5/30)

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