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イスラム教徒の宇宙飛行士がISSへ、ラマダンで断食はするの?

イスラム教徒の宇宙飛行士がISSへ、ラマダンで断食はするの?
Twitter/Sultan AlNeyadi

アラブ首長国連邦で初めての宇宙飛行士が、先日国際宇宙ステーション(ISS)に到着した。

 

3月22日から「ラマダン」が開始

 

その宇宙飛行士とは、スルタン・アル・ネヤディさん。彼は先日、ISSに到着し、今後6カ月間滞在することになるという。

 

アル・ネヤディさんは3月23日に、ISSから眺める地球や月、金星の壮大な景色を撮影したビデオを投稿。「皆さんにとって、祝福に満ちた1カ月(ラマダン)となりますように」とコメントした。

 

イスラム諸国ではすでに、「ラマダン」の月(3月22日開始)が始まっているが、イスラム教徒のアル・ネヤディさんはどうするのだろうか?

 

旅行者の定義に当てはまる

 

「ラマダン」の月では、イスラム教徒の人々は1カ月に渡り、日の出から日没まで一切の飲食を控えるという。

 

しかし宇宙飛行士であるアル・ネヤディさんは「旅行者」の定義に当てはまるため、地球に住むイスラム教徒と同じ時間に、ラマダンの習慣を守ろうとするのは免除されるそうだ。また彼自身も今年の1月の記者会見で、次のように述べている。

 

「体調が悪ければ、断食は強制されません。その点で、ミッションを危うくしたり、乗組員を危険にさらしたりするようなことがあれば、食事や栄養、水分の不足が深刻化しないよう、十分な食事をとることが実際に許されています」

 

また、アル・ネヤディさんは2月にドバイで行われた記者会見でも、宇宙ステーションの公式タイムゾーンとして使用されているグリニッジ標準時(協定世界時)に従って断食を行えると語った。

 

 

アル・ネヤディさんはイスラム教徒の宇宙飛行士としては11人目。2007年には、マレーシアの宇宙飛行士シェイク・ムサファル・シュコールさんが、ISSに滞在した最初のイスラム教徒になったという。(了)

 

出典元:METRO:Muslim astronaut on ISS marks the start of Ramadan in space(3/24)

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