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世界初!凍傷により全ての足を失った猫、4本の義足を装着し元気に歩けるように

世界初!凍傷により全ての足を失った猫、4本の義足を装着し元気に歩けるように
Youtube / Anna Liesowska(courtesy vesti Novosibirsk)

極寒の地シベリアで捨てられ、激しい寒さで全ての足を失うこととなった猫が、4本全ての足に義足を装着し、歩けるようになったとして注目を集めている。

 

壊疽により足を切断も義足装着

 

足を全て失いながら、再び歩けるようになったのは、オスの捨て猫Ryzhik。

 

シベリア西部の都市トムスクで1月、マイナス40度という極寒の中捨てられていたRyzhikは、壊疽をきたしており全ての足を手術によって取り除くことに。

 

このような厳しい寒さを理由とした壊疽は、シベリアにおいては動物を安楽死させる大きな原因となっていたという。

 

しかしRyzhikの新たな飼い主が思い付いたのは、画期的な方法だった。

 

新たな飼い主はRyzhikを連れ、シベリアの中心都市ノヴォシビルスクに位置する義足を専門とする病院を訪問。

 

コンピューターを用いた撮影と3Dでのモデリングにより、Ryzhikにぴったりと合う義足を制作してもらったのだ。

 

Youtube / Anna Liesowska(courtesy @vetklinikabest)

このような手術を経験する猫は世界初

 

それでは一体Ryzhikの義足は、どのようになっているのだろうか。

 

施術を行った外科医のSergey Gorshkov氏によると、Ryzhikが装着した義足は皮膚と骨につながっているとのこと。

 

さらにRyzhikの体内へとつながる部分は、柔らかいスポンジ状の構造となっており、その中で骨組織が成長できるようになっているという。

 

Youtube / Anna Liesowska(courtesy vesti Novosibirsk)

 

Ryzhikはロシアで全ての足に義足を装着した初めての猫であると共に、Gorshkov氏は猫がこのような手術を経験するのは世界でも初めてなのではないかとしている。

 

尚、同医院は鳥に義足を装着する技術で特許取得を目指しているほか、オウムのくちばしや牛の蹄の再建といった動物のための先進医療に取り組んでいるという。

 

一方、義足を手に入れて以来、まだ不安定な歩き方ではあるものの、Ryzhikはそれを取り除こうとしたりする様子を見せていないとのこと。自身としてもその付け心地に満足しているようだ。

 

Youtube / Anna Liesowska(courtesy @vetklinikabest)

 

世界初となる4本全ての足に義足を装着した猫、Ryzhik。この技術が今後さらに普及し、多くの動物の命が救われることを願うばかりだ。(了)

 

 

出典:Siberian Times:Ryzhik the Siberian cat who refuses to be defeated by frostbite(6/9)

出典:LADbibleCat Fitted With Four Brand New Paws In ‘World First’ (6/9)

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