緑色の輝きを放つ小惑星、オーストラリア西部の上空で撮影される
オーストラリアの上空で、大きな小惑星とみられる物体が輝きながら通過していく様子が撮影された。
西オーストラリア州の上空で目撃
その光が目撃されたのは6月14日、場所は西オーストラリア州にある街、Port Hedland付近とされている。
撮影に成功したのは、地元の住民であるBenn Atkinsonさんだ。彼はその夜、空を見上げている時に、緑色の光を目撃。
その様子を撮影し、自らのフェイスブックに投稿した。その映像がこちら。
Benn Atkinsonさんの投稿 2020年6月14日日曜日
下は別の人物が撮影した映像。
地球から530万km離れた場所を通過
天文学者は、この物体が小惑星「2002 NN4」であると考えているという。この小惑星は6月14日の午後11時20分頃に地球の付近を通過する予定だったとか。
地球へ接近する隕石などを観測している「Centre for Near Earth Object Studies」は、この小惑星がフットボールのグランド6個分のサイズがあると見ており、直径は最大で570mあると考えている。
Asteroid 2002 NN4 will safely pass by Earth on June 6 by over 13 lunar distances (LD) – 13 times the distance of the Moon from Earth, or approx. 3.2 million miles/5.1 million km. All known near-Earth object (#NEO) close approaches may be found here: https://t.co/ocjetQM9X4 pic.twitter.com/KHEHjJrOeM
— NASA Asteroid Watch (@AsteroidWatch) June 5, 2020
今回の映像では非常にクリアに映っているが、実はこの小惑星は月までの距離の13倍、地球から約530万km離れた地点を移動していたと考えられるという。
このため地球に衝突する心配もなかったそうだ。
NASAによれば、このような出来事は決して珍しいことではなく、「2002 NN4」と同じサイズの小惑星は昨年8月にも、地球の近くを通過していたという。
また太陽の周りを回っている、これまでで最も大きな小惑星は、長さが33kmもあるそうだ。
今回の小惑星の輝きは、離れたビクトリア州や南オーストラリア州の一部でも見ることができたとも言われている。(了)
出典元:9NEWS:Mysterious green glow seen shooting across Australian night sky(6/15)