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アメリカで23種類の生物の絶滅を宣言、鳥や魚、コウモリ、植物も含む

アメリカで23種類の生物の絶滅を宣言、鳥や魚、コウモリ、植物も含む
flickr_James St. John

先日、アメリカで国内に生息する数多くの生物が絶滅したと発表された。

 

ハシジロキツツキなどの絶滅を宣言

 

アメリカの魚類野生動物局は9月29日、アメリカに生息していた「ハシジロキツツキ」など、23種類の生物が絶滅したと宣言した。

 

このため「絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律(ESA)」のリストから、これらの23種の生物を取り除くよう提案したという。

 

今回、絶滅が宣言されたのは11種類の鳥と1種類のコウモリ、2種類の魚、1種類の植物、8つのタイプのムラサキイガイとされている。魚類野生動物局は次のように述べている。

 

「これらの23種はいずれも、わが国の自然遺産と世界の生物多様性にとって永久的な損失となります。また、絶滅は人間が引き起こした環境変化の結果であることを、痛感させられます」

 

flickr_James St. John

「生物を守るのが遅すぎた」

 

「ハシジロキツツキ」は北米で最大のキツツキ(全長約50cm)とも言われていたが、最後に目撃されたのが1944年、場所はルイジアナ州だという。そして1967年には正式に絶滅危惧種に登録された。

 

また今回、絶滅が宣言された「ムナグロアメリカムシクイ(Bachman’s warbler)」という鳥は、きれいな声で鳴き、北米でも稀少な種で、やはり1967年に絶滅危惧種に指定されている。

 

さらにハワイに生息していた8種類の鳥、グアム島で暮らしていたマリアナオオコウモリなども、今回絶滅が確認されたという。

 

flickr_James St. John

 

魚類野生動物局は、ESAによる保護が1973年から始まったため、これらの生物を守ることが遅すぎたと語っている。

 

その一方で、ESAにより登録されている生物の99%以上を絶滅から防ぐことに成功しており、保護は今まで以上に必要とされている、と強調している。(了)

 

出典元:Reuters:U.S. to declare 23 species, including ivory-billed woodpecker, officially extinct(9/30)

出典元:BBC:US declares 23 bird, fish and other species extinct(9/29)

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