鳥類学者もびっくり!マグパイが仲間の追跡装置を全て外してしまう
オーストラリアで研究者によって、鳥の驚くような行動が確認された。(この記事に実際の動画はありません)
仲間の追跡装置を外す
サンシャイン・コースト大学の動物生態学・上級講師であるドミニク・ポトヴィン氏は、5羽のマグパイ(カササギフエガラス)の体に追跡装置を取り付けたという。
彼女は、マグパイの移動距離、移動と社交に関する1日のパターンやスケジュールのデータを集めて、年齢や性別、優位性が彼らの行動に影響するかなどを調べようとしたそうだ。
しかし、最終的に追跡装置を取り付けてから10分以内に、追跡装置を付けていない大人のメスが、嘴を使って若い鳥のハーネスを外そうしたという。
そして数時間のうちに、ほとんどの追跡装置が取り外されたそうだ。
「救助」が新たに加わる
ポトヴィン氏によれば、このような行動は鳥類では非常に珍しく、他の個体を苦痛から助けようとするため「救助」と呼ばれているという。
またこのような行動は、過去に「セイシェルウグイス」と呼ばれる鳥に一度だけ見られたもので、その際は、粘着性がありトゲのある種の房が羽に詰まったのを助けようとしたそうだ。
マグパイはハシブト科の鳥で、知能が高く、鏡のテストでも自らを認識でき、道具の使用、道具の製作、ふざけ合い、社会的協力が行えるという。またゼロの概念なども持っていることが認められたとか。
そして今回、「救助」という新たな行動も加わることになった。(了)
出典元:Good News Network:Magpies Outwit Scientists, by Helping Each Other Remove Tracking Devices(2/25)