英の動物園で初めてガラパゴスゾウガメの赤ちゃんが誕生、父親はなんと70歳
イギリスの動物園で、ガラパゴスに生息していたゾウガメの子供が生まれ、注目を集めている。
1962年にガラパゴス諸島から運ばれる
その子供の父親とは、1962年にガラパゴス諸島からイギリスに運ばれた「ダーク(Dirk)」だ。
すでに70歳になる「ダーク」は昨年11月に、イングランド・オックスフォードシャーにある動物園「クロコダイルズ・オブ・ザ・ワールド」でメスの「チャーリー」(21)と繁殖したという。
そして今月初旬、イギリスの動物園では初めて、ガラパゴスゾウガメの赤ちゃんが2匹誕生した。
子供はテニスボールほどの大きさ
子供は現在、テニスボールほどの大きさだが、大人になると体重が190kgほどまで成長するという。
ガラパゴスゾウガメは100年以上の寿命を持ち、チャールズ・ダーウィンはこのカメを研究することで進化論の先駆者になったそうだ。
しかし19世紀には20万匹いたガラパゴスゾウガメは、現在では1万5千匹ほどになっており、国際自然保護連合のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。
「クロコダイルズ・オブ・ザ・ワールド」の創設者であるShaun Foggett氏は、次のように述べている。
「これまで絶滅の危機に瀕していたカメの繁殖に成功したことは、私たちにとって大きな誇りです。(ガラパゴスゾウガメは)歴史的な乱獲や外来種による卵の捕食が主な原因で、現在も不確かな未来に直面しているのです。2018年にゾウガメが仲間入りして以来、私たちは皆、この日を待ち望んでいました。種の保全の支援に向けた大きな成果です」
現在、飼育員はカメの経過を注意深く観察し、乾燥草、葉物野菜、ナシサボテン、雑草を食事として与えているという。(了)
出典元:BBC:First giant Galapagos tortoises born at Crocodiles of the World(4/1)