羽を広げると25cm、アメリカで初めて確認された蛾が巨大すぎる
アメリカで、非常に大きな蛾が初めて確認され、珍しい例だとして注目を集めている。
ワシントン大学の教授が発見
その蛾とは、「アトラス蛾(atlas moth)」だ。
この蛾は羽を広げると10インチ(約25cm)もあり、世界でも最大級とされている。
そして7月7日にワシントン大学の教授が最初に発見し、州の農務省にその発見を報告。その後、昆虫学者がこの虫を「アトラス蛾」と同定し、確認のために連邦農務省に情報を送ったという。
アメリカで「アトラス蛾」が目撃・確認されたのは初めてのことだとされている。
飼育や販売は違法
この蛾は、東南アジアが原産で、通常ワシントン州よりも熱帯の気候に生息しているため、あまり研究が進んでいないという。
またアメリカでは「アトラス蛾」が「検疫有害生物」とされているが、決して人間にとって危険なものではなく、野生で発見した個体でも安全に扱うことができるそうだ。
しかし、ペットとして飼うことや、成虫、卵、幼虫、蛹にかかわらず、生きた「アトラス蛾」を連邦農務省(USDA)の許可なく販売することは違法となっている。
どのように上陸したのか不明
現時点では、この巨大な「アトラス蛾」がどのようにしてアメリカに上陸したのかは、当局もよく分かっていない。
また目撃報告が1件しかないため、当局者はワシントン州に「アトラス蛾」の個体が生息しているかについても、十分な証拠がないとしている。
農務省の昆虫学者であるスベン・スピチガー氏は、次のように述べている。
「我々は、この虫がここで生き残れるかどうか、確信が持てません。連邦農務省はこの蛾について入手可能な科学技術情報を収集し、対応策を提示する予定です。それまでの間、これが一回限りの逃亡者なのか、それともこの地域に本当に集団がいるのかについて、私たちが学べるよう、住民の協力をお願いしたい」(了)
出典元:METRO:One of world’s largest moths with 10-inch wingspan discovered in the US(8/19)