干上がった川の底から、見事な恐竜の足跡が出現【テキサス州】
今年の夏は各地で干ばつが起き、干上がった湖や川底から、遺跡や船なども発見された。
しかしアメリカのテキサス州では、見事が恐竜の足跡が川底から現れたという。
1億1300万年以上前の恐竜の足跡
その足跡が現れたのは、テキサス州フォートワース近郊のダイナソー・バレー州立公園だ。
この公園内を流れるパルクシー川には、以前から1億1300万年以上前の恐竜の足跡があったが、普段は川の流れに隠れていたという。
しかし干ばつによって、川が干上がり、珍しく恐竜の見事な足跡が姿を現したそうだ。
恐竜の足跡としては北米で最長
この場所はテイラー遺跡とよばれているが、公園管理者のジェフ・デイビス氏によれば、この足跡はアクロカントサウルスと呼ばれる恐竜のものだという。
また恐らく、北米大陸で単一の恐竜が作った足跡としては最長のものだと考えられているそうだ。
しかし今後、テキサス州に再び雨が降れば、足跡は川底に隠されることになる。
川によって足跡が保存されてきた
デイビス氏によれば、天候によってこの足跡が見えたり消えたりすることはよくあったが、少なくとも20年以上、この足跡が見えることはなかったという。
また川が流れれば、足跡が見えなくなってしまうが、それが足跡の保存を確実にしているそうだ。デイビス氏は次のように語っている。
「川が土砂を運んできて、足跡の上に堆積させるんです。それが足跡を保存し、1億1300万年経った今でも、ここに残る理由なのです」(了)
出典元:ABC News:Dinosaur tracks from 113M years ago have become visible amid drought(8/24)