ロシアのカスピ海沿岸でアザラシが大量死、2500頭の死骸を発見
ロシア南部のカスピ海沿岸で、数多くのアザラシが死んでいるのが見つかった。
当初は700頭の死骸を発見
先日、カスピ海の沿岸に700頭のアザラシが打ち上げられて、死んでいるのが発見されたという。
その後、調査が進められ、さらに死んだアザラシの数が多いことが判明。現時点では、2500頭のアザラシの死骸が確認されているそうだ。
カスピ海環境保護センターのザウル・ガピゾフ所長は声明で、「アザラシはおそらく2週間ほど前に死亡した」とし、「アザラシが殺された、または漁網にかかったことを示唆する証拠はない」と述べている。
Around 1,700 seals have been found dead on the Caspian Sea coast in southern Russia, according to officials.
Their cause of death so far remains unclear, but authorities said the animals had likely died of natural causes.
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— Sky News (@SkyNews) December 4, 2022
川の河口付近で大量死
ダゲスタン天然資源環境省はテレグラムにおいて、スラック川とシュリンカ川の河口の間で大量に発見されたと記している。
また同省は、専門家が現在、死んだアザラシのサンプルを採取しており、研究結果が出れば、死亡の理由が明らかになるだろうとの見方を示した。
カスピ海のアザラシの生息数は、乱獲と産業汚染により数十年の間に激減しており、2008年以来、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に分類されているという。
カスピ海環境保護センターは、以前100万頭以上いたアザラシの数は、現在わずか7万頭だと発表している。(了)
出典元:BBC:Russia: Bodies of 2,500 seals found along Caspian Sea coast(12/4)