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ロシア領内の石油貯蔵タンクが爆発、ウクライナによるドローン攻撃か?

ロシア領内の石油貯蔵タンクが爆発、ウクライナによるドローン攻撃か?
Twitter/Euromaidan Press

12月5日にはロシア領内の航空基地で大爆発が起きたが、再び別の飛行場にある石油貯蔵タンクが攻撃を受けたという。

 

クルクス州の飛行場で爆発

 

ウクライナと国境を接するロシアのクルクス州のロマン・スタロヴォイト知事は12月6日、州内の飛行場にある石油貯蔵タンクが爆発したと明らかにした。

 

スタロヴォイト知事によれば、この爆発はドローン攻撃によるもので、死傷者は出ておらず、火災の範囲も限定的だという。

 

この飛行場はウクライナとの国境から280kmも離れたロシア領内にあり、SNSにもタンクが炎上し続ける映像が複数投稿されている。

 

5日の空軍基地への攻撃で死傷者

 

今回の爆発について、まだロシアやウクライナ双方からコメントは出ていない。

 

しかしロシア国防省は、12月5日にウクライナの無人機がロシア中南部のリャザンとサラトフの2つの空軍基地を攻撃し、軍人3人が死亡、4人が負傷し、2機の航空機が破損したと発表した。

 

またロシア当局は、12月5日の空軍基地における攻撃は、1970年代に初めて製造された、射撃訓練用の改良型「Strizhドローン」によるものだと述べている。

 

ウクライナ側は5日の攻撃についても、まだ実行したとの声明を出してはいない。

 

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「モスクワへの攻撃も可能かもしれない」

 

しかしニューヨークタイムズ紙がウクライナの高官に取材したところによれば、5日の攻撃に関与したドローンはウクライナ領土から発射され、少なくとも1回の攻撃については、空軍基地の近くにいた特殊部隊の助けを借りて行われたという。

 

またウクライナの軍事アナリストであるSerhiy Zgurets氏は、5日に攻撃された空軍基地は、ウクライナへの攻撃に使用される爆撃機を完全に整備できるロシア国内の唯一の施設であると指摘。

 

その上で同氏は、ウクライナ・メディアのウェブサイトに「何が問題なのかを語るのはまだ早いが、ウクライナ軍がロシア連邦の奥深くの軍事目標に到達できることは、非常に象徴的で重要な意味を持つ」と記している。

 

5日の攻撃に使われたドローンはロシア軍によって撃ち落されたようだが、ロシア・メディアのコメンテーターもSNSに「ウクライナがロシア国内をそこまで攻撃できるなら、モスクワを攻撃することも可能かもしれない」と投稿したそうだ。(了)

 

出典元:The Guardian:Drone attack hits oil storage tank at airfield in Russia’s Kursk region(12/6)

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