姿を消していたライオンが戻ってきた!約20年ぶりに確認【チャド】
アフリカ中部にあるチャド共和国で、長い間姿を消していたライオンが戻ってきたという。
2004年以来、姿を消す
そもそもチャドにあるセナ・ウラ国立公園では、ライオンは絶滅したと考えられてきた。
そのため2004年以来、この国立公園ではライオンが目撃されていなかったという。
しかし今年の2月22日、国立公園に設置されたカメラに、雌ライオンが映っていたそうだ。
BREAKING: Lion photographed in Chad’s Sena Oura National Park, where the big cats haven’t been seen in nearly two decades. Camera trap image shows “beautiful lioness, in her prime and clearly in great health.” https://t.co/PnhZFZWeVX pic.twitter.com/Gr8IbCgw4F
— WCS 💚 (@TheWCS) April 20, 2023
「健康な美しい雌ライオン」
この画像を撮影したのは、チャド政府と、ニューヨークに拠点を置く非営利団体「Wildlife Conservation Society(WCS)」の自然保護活動家チームだ。
彼らは4月20日に、画像を公開。「全盛期を迎え、明らかに健康な美しい雌ライオン」と表現した。
この場所でライオンが目撃されたのは約20年ぶりで、画像からは雌のライオンが1頭だけでいるのかは不明だが、WCSのスポークスマンであるStephen Sautner氏は「私たちのチームは、もっと多くのライオンがいると信じています」と語っている。
1990年代から個体数が約66%減少
そもそもライオン全体は、国際自然保護連合のレッドリストにおいて「脆弱」に分類されているという。
また西アフリカと中央アフリカのライオンは「絶滅の危機に瀕している」とされ、1990年代初頭から個体数が約66%減少しているそうだ。
WCSによれば、この地域では10年以上前に組織的な密猟が行われていたが、その後、隣国のカメルーンとチャドの両政府による保護への強い関与があり、現在国立公園の保護が強化され、野生動物の個体数が回復しつつあるという。(了)
出典元:ABC News:‘Extinct’ lion spotted in Chad’s Sena Oura National Park after almost 20 years(4/22)