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活火山の火口が崩壊、溜まったマグマが一斉に流れ出る様子が壮絶

活火山の火口が崩壊、溜まったマグマが一斉に流れ出る様子が壮絶
Youtube/Dynamic Earth Community

アイスランドに新生火山が崩れ、沸き立つ溶岩が一気に流れ出すというドラマチックなシーンが、SNSでシェアされている。

 

今月中旬に出来たばかりの火山

 

アイスランドの首都レイキャビークの南西に位置するレイキャネース半島では、最近、7000回ほどの地震活動があり、1.7マイル(約2.7km)にわたる地割れが発生した。

 

その後、ファブラダルスフィヨール(Fagradalsfjall)山の一角に、新たな火山(噴火口)が出来た。アイスランド大学の研究者チームは、この新生火山について当初、「火口の縁ぎりぎりまで溶岩が満ちており、沸き立つ溶岩の滴が外側にまで飛び散っている状態だ」と言っていた。

 

だが、それから数時間後、火口の縁に小さな割れ目ができ、溶岩が漏れ出すようになる。割れ目は何ヶ所にもできて広がり、やがて火口の縁がごっそりと崩れてしまう。火口に溜まっていた大量の溶岩が、いっせいに流れ出す様は壮絶と言っていいだろう。アイスランド国営放送のライブカメラ映像が、SNSでシェアされている。

 

短時間で崩れた火口

 

アイスランド大学のインギビョルグ·ヨンスドッティル准教授は、火口の縁が短時間で崩れたことに驚き、近辺で動画などを撮影していた人たちの身を案じている。少なくとも2人が、火口崩壊の1時間前に付近にいたそうだ。彼はこう話す。

 

「彼らが1時間後にも同じ場所に居たならば、生きてはいないでしょう。火口が崩れるのがあまりにも速く、逃げる時間はないはずです。彼らが居た火口近くの区域は非常に危険で、もちろん立ち入り禁止となっています」

 

アイスランド気象局によれば、火口のそばに民家はなく、被害は出ていないとのこと。近隣の住民は、有毒ガスの被害を避けるために外出を避け、家の窓を閉めることが推奨されている。(了)

 

出典元:MailOnline:Watch the moment a crater COLLAPSES in Iceland’s new volcano, throwing ‘spatter bombs’ of molten lava into the air(7/21)
出典元:MailOnline:Volcanic eruption 20 miles from Iceland’s main airport prompts warning of ‘life-threatening toxic gas pollution’(7/11)

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