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伊で「ネオファシスト」のメンバーが集会、野党が極右団体の禁止を求める

伊で「ネオファシスト」のメンバーが集会、野党が極右団体の禁止を求める
X_Paolo Berizzi

イタリアのローマで、極右団体「ネオファシスト」のメンバーらが多く集まり、敬礼する動画が投稿された。

 

年次集会で敬礼

 

「ネオファシスト」のメンバーは1月7日、政治結社「イタリア社会運動(MSI)」の旧本部前に集まったという。

 

この集会は毎年行われており、今回は党青年部の3名が殺害されてから46周年を記念するために集まったそうだ。

 

ネット上に投稿された動画には、男たちが並び、力強く敬礼し、「倒れたすべての同志のために!」と叫ぶ姿が映っていた。

 

別の名前を使用し、禁止を免れる

 

ムッソリーニ率いる「ファシスト党」は、1922年10月に権力を掌握。1924年4月の総選挙で大勝利を収めた後、独裁政治を行い、イタリアの複数政党制を消滅させた。

 

しかし第2次大戦後、イタリア憲法では「ファシスト党」の再結成や、イデオロギーやプロパガンダを広める行為も禁止されたそうだ。

 

ただし、ムッソリーニ政権時代の大臣、ジョルジョ・アルミランテ氏によって設立された政治結社「イタリア社会運動(MSI)」などのネオファシストグループは、別の名前を使用し、別の政治勢力であると主張することで禁止を免れたという。

 

その後、MSIの流れを汲む政党「イタリアの同胞」が2018年に、現在のイタリアの女性首相、ジョルジャ・メローニ氏によって設立された。

 

イタリアの各政党が解散を求める

 

今回の動画がネットで拡散されたことを受け、中道左派である「民主党」のエリー・シュライン党首は、SNSにおいて「ローマ、2024年1月7日。まるで1924年のようだ。起きたことは容認できない。憲法に明記されているように、ネオファシストグループは解散しなければならない」と書き込んだ。

 

また中道のアツィオーネ党のカルロ・カレンダ党首も、「これは欧州民主主義において、容認できない恥辱だ」と非難した。

 

さらに政党「5つ星運動」も「ファシズムからの謝罪」を求め、検察に告訴状を提出すると発表した。(了)

 

出典元:The Guardian:Meloni urged to ban neofascist groups after crowds filmed saluting in Rome(1/8)

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