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プライド・イベントを妨害しようとした31人の白人至上主義者を逮捕

プライド・イベントを妨害しようとした31人の白人至上主義者を逮捕
Twitter/alissa azar

アメリカで、白人至上主義者の男らが、LGBTQの人々によるプライド・イベントを妨害しようとし、逮捕された。

 

目撃者が通報し、途中で逮捕

 

その事件が起きたのは6月11日、場所はアイダホ州の街、カーダレーン市とされている。

 

当日、同市ではプライド・イベントが行われていたが、31人の男らが車の荷台に乗って、妨害しようと開催地へ向かっていたという。

 

目撃者は、男らがホテルでトラックの荷台に乗り込むのを見て、警察に通報。警察は男らがイベント会場に到着する前に拘束した。

 

ファシズムと白人エスノ国家の創設

 

警察は、31人の男らが「パトリオット・フロント」と呼ばれるグループに所属していると考えており、「国内テロ攻撃の可能性を防いだ」と述べている。

 

「Southern Poverty Law Center」などの過激派思想を監視するグループによると、「パトリオット・フロント」はファシズムと白人エスノ国家(白人だけの国家)の創設を推進しているという。

 

またこのグループは、バージニア州シャーロッツビルで開かれた「右派の団結」を呼びかける集会に参加したネオナチ組織から離脱し、2017年に設立されたそうだ。

 

シャーロッツビルでは、白人至上主義者たちの集会に抗議するデモ参加者の中に車が突っ込み、1人が殺される事件が起きているが、その際車を運転していた男も、このネオナチ組織に入っていたと言われている。

 

年齢層は21歳から36歳まで、12の州から集まる

 

今回、逮捕された31人の年齢層は幅広く、21歳から36歳まで。12もの異なる州から集まっており、カーダレーン市に住んでいる者はいなかったという。

 

 

アメリカン大学で国内の過激派を追跡しているシンシア・ミラー=イドリス氏は、朝の情報番組「CBSモーニング」で、「パトリオット・フロント」のメンバーは、若い白人男性で多くが占められていると指摘。その上で次のように語っている。

 

「彼らは愛国心というものを捻じ曲げ、操作し、誤用しており、白人至上主義的な形の愛国心を宣伝しているのです。私たちは、脅迫や嫌がらせや危害を加えるために、至上主義的傾向のある人々の選んでいる対象が、広がっているのを目にしています」

 

男らは軽犯罪の暴動謀議罪に問われており、13日以降に罪状認否が行われる予定で、その中には「パトリオット・フロント」のリーダーであるトーマス・ライアン・ルソー容疑者も含まれているという。(了)

 

 

出典元:CBS:FBI assisting investigation of alleged white nationalists accused of planning riot at Idaho Pride event(6/13)

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