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米国務長官、改めてガザ地区のラファへの攻撃に反対を表明

米国務長官、改めてガザ地区のラファへの攻撃に反対を表明
X_Secretary Antony Blinken

イスラエルを訪問中のアメリカの国務長官は、改めてガザ地区南部のラファへの攻撃に反対した。

 

「戦闘終結の交渉には合意しない」

 

アメリカのブリンケン国務長官は5月1日に、イスラエルを訪問し、ネタニヤフ首相と会談。ネタニヤフ首相は、「戦闘終結を含む、いかなる停戦交渉にも合意しない」と述べたという。

 

今回の停戦交渉の内容は公にされていないが、イスラエル側は人質が解放されれば、戦闘の終結について協議する用意があると、「ハマス」側に初めて提案したと報じられている。

 

ただネタニヤフ首相は前日、「合意があっても、ガザ地区南部のラファへは侵攻する」と明言しており、今回の会談でも「人質解放のための合意は、ラファへの地上作戦を避けることを意味しない」とブリンケン国務長官に伝えたそうだ。

 

しかしアメリカ国務省の報道官によれば、ブリンケン国務長官はネタニヤフ首相との会談において、避難しているパレスチナ人の安全が確保されていないとして、改めてラファへの攻撃に反対する姿勢を示したという。

 

またブリンケン国務長官は、ガザ地区への支援物資の提供方法を改善するよう求め、「改善を加速し維持すること」の重要性を改めて強調したそうだ。

 

ニューヨークの大学で280人を逮捕

 

一方、アメリカの大学では、反イスラエルの抗議デモが続けられており、ニューヨーク市にあるコロンビア大学では、学生たちが占拠していた建物に、警官隊が突入。数多くの学生を逮捕したという。

 

またニューヨーク市立大学にも警察官が突入し、抗議デモを続けていた学生らを逮捕。両大学合わせて逮捕者が、280人に上ったとされている。

 

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)では、平和的な抗議デモを行っていた学生たちに対し、親イスラエル派が襲い掛かり、テントを取り壊そうとし、暴行を働いた。

 

 

カリフォルニア大学側は、キャンパス内に侵入した親イスラエル派の人間を「扇動者のグループ」と呼び、「この大学の誰も、そのような暴力に遭うべきではない」と批判し、暴力を受けた学生は大学に通報するよう呼び掛けた。

 

またカリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事も、UCLAでの暴力行為を非難。警察の対応が遅れたことについても、「容認できない」と批判したそうだ。

 

アリゾナ州にある2つの大学、アリゾナ大学やノーザン・アリゾナ大学にも警官隊が突入し、多くの学生を逮捕。ウィスコンシン大学マディソン校でも、警察官が敷地内に張られていたテントを撤去し、少なくとも十数人の学生が逮捕されたという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: For first time, aid enters Gaza via Beit Hanoon(5/1)

出典元:The Guardian:Top New York prosecutor says 280 people arrested at campus protests; California governor condemns UCLA violence – live(5/1)

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