トランプ氏への有罪評決、ロシアやハンガリーが批判
トランプ前大統領の口止め料の裁判で、有罪の評決が下されたが、これについて各国の指導者がさっそく反応している。
強権的な国家がトランプ氏を擁護
まずトランプ氏との関係が良好であるロシア政府は5月31日、トランプ氏への評決が、バイデン政権による政敵排除の取り組みを示すものだと主張。ペスコフ報道官は、次のように批判した。
「トランプ氏について言えば、合法・非合法を問わずあらゆる手段で政敵を排除するという事実があることは、明白だ。それは誰の目にも、全世界の目にも明らかだ」
また同じく独裁的傾向にあるハンガリーの極右政治家、オルバン・ビクトール首相も、盟友であるトランプ氏への有罪評決について、次のように非難した。
「私はトランプ大統領が、名誉ある人物であることを知っています。大統領として、彼は常にアメリカを第一に考え、世界中で尊敬を集め、この尊敬を利用して平和を築きました。11月に、国民に判決を下してもらいましょう!大統領、戦い続けてください!」
トランプ氏はこれまでも、強権的な指導者を称賛する姿勢をしばしば示してきた。
イギリス・日本のコメントは?
一方、イギリスの野党、労働党の党首で、次期首相候補のキール・スターマー氏は、7月4日の総選挙で労働党が政権を握った場合、「アメリカ国民が誰を選ぼうと、協力する」と述べた。
しかし同時に、「もちろん、我々は裁判所、独立した裁判所の決定を尊重します」とも述べている。
また日本の林芳正官房長官も、「他国の司法手続きに関わる事項にコメントすることは差し控えたい」と発言。大統領選挙への影響についても「日本政府として答える立場にはなく、予断をもって答えることは差し控えたい」と述べたという。(了)
出典元:The Guardian:Putin and Orbán voice support for Trump as allies respect US legal process(5/31)