フランスが欧州各国の首脳を会議に招集、ウクライナを巡る行動計画を策定へ
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フランスのマクロン大統領は、ウクライナを巡る問題で、ヨーロッパの主要な国々の首脳に呼び掛け、パリで会議を開くことになった。
英・独、ポーランドなどの首脳が参加
「欧州防衛サミット」と呼ばれるこの会議は2月17日にパリで行われる予定で、イギリスのスターマー首相や、ドイツのショルツ首相、ポーランドのトゥスク首相が出席。
またバルト諸国とスカンジナビア諸国を代表するデンマーク、イタリア、NATO事務総長のマルク・ルッテ氏、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長も参加するという。
18日には、アメリカとロシアの高官がサウジアラビアのリヤドで、ウクライナ和平を巡り会談を行う予定だが、パリでの「サミット」の開催により、ヨーロッパも独自に結集する構えを見せたことになる。
英がウクライナに軍の派遣用意
パリで開催される「サミット」では、アメリカが停戦プロセスからヨーロッパとウクライナを締め出すのをやめるよう要求すると同時に、ヨーロッパの行動計画を策定することを目指しているという。
そして「サミット」では、ロシアと停戦になった場合、各国がウクライナへ安定化部隊を派遣するかどうかも話し合われるそうだ。
イギリスのスターマー首相は16日、テレグラフ紙に対し「平和を守るために、イギリス軍をウクライナに派遣する用意がある」と述べたという。
またスターマー首相は、今週アメリカを訪問する予定だが、その際アメリカとロシアによるウクライナ分割の可能性に対する、ヨーロッパの警告を直接伝えるとみられている。
パリの「サミット」では、ロシアが停戦を明らかに破った場合、ウクライナにNATO加盟を自動的に与える計画など、ウクライナに信頼できる安全保障を与えるため、ヨーロッパが提供できる防衛能力についても議論するそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Macron convenes European leaders for Ukraine summit amid tension with US(2/16)