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ウクライナが30日間の停戦の用意、米は情報共有と軍事支援再開

ウクライナが30日間の停戦の用意、米は情報共有と軍事支援再開
X_Anton Gerashchenko

サウジアラビアで、ウクライナとアメリカの高官協議が行われ、ウクライナ側が30日間の停戦を受け入れる用意があると述べた。

 

アメリカ側の停戦案に合意

 

3月11日、ウクライナの代表団とアメリカの代表団は、サウジアラビアのJeddahで停戦に関する協議を行い、合意に至った。

 

アメリカ側は、停戦を提案し、ウクライナ側は暫定的な30日間の停戦を受け入れる用意があると述べたという。

 

ウクライナ側は共同声明で、「この停戦は当事者の合意により延長可能であり、ロシアによる受け入れと、同時に実施することが条件である」と述べた。

 

これに伴い、アメリカ側は、一時停止していたウクライナ側への情報共有と軍事支援を再開すると明らかにした。

 

米特使がロシアで会談予定

 

アメリカのトランプ大統領は、協議の結果を受け、記者団に対し「これは完全な停戦だ。ウクライナはこれに同意した。そしてロシアも同意してくれることを期待している」と述べたという。

 

また協議に参加したアメリカの高官も「この合意が戦争終結に向けた協議につながることを期待している」と述べた。

 

もっともロシアのプーチン大統領が、この停戦案を受け入れるのかは、まだ分からない。

 

トランプ大統領の親友であるスティーブ・ウィトコフ特使は、数日中にモスクワを訪れ、プーチン大統領に停戦を提案する予定となっている。

 

ロシアのメディアは、特使とプーチン大統領との会談が、3月14日に行われる可能性があると伝えている。

 

ゼレンスキー大統領も合意を歓迎

 

アメリカのトランプ大統領は、記者団に対し、次のように語った。

 

「我々は今日と明日遅くに、彼ら(ロシア)と会い、うまくいけば合意できるだろう。停戦は非常に重要だと思う。ロシアにそれを実行させることができれば、素晴らしいことだ。それができなければ、我々はこのまま続け、大勢の人々が殺されることになるだろう」

 

ウクライナのゼレンスキー大統領もテレビ演説で、トランプ大統領に感謝し、ウクライナ側は「戦争が再発しないよう、平和を求めることに尽力している」と述べ、次のように語った。

 

「ウクライナはこの提案を受け入れる用意がある。我々はこれを前向きな一歩と見ており、受ける用意がある。今、アメリカはロシアに同じことをするよう説得する責任がある。ロシアが同意すれば、停戦は即時発効する」

 

情報共有・軍事支援も再開

 

また、この交渉に参加したアメリカのマイク・ウォルツ国家安全保障顧問は、協議後、「アメリカは、情報共有の一時停止を直ちに解除し、ウクライナへの安全保障支援(軍事支援)を再開する」と明らかにした。

 

さらに共同声明では「ウクライナの経済拡大と、長期的な繁栄と安全保障を保証するため、ウクライナの重要な鉱物資源開発に関する包括的合意を、できるだけ早く締結する」と述べられたという。

 

イギリスのスターマー首相も、この合意を歓迎し、「これはウクライナの平和にとって重要な瞬間であり、我々は今、できるだけ早く永続的で安全な平和を実現するために努力を倍加させる必要がある。ロシアも停戦と戦闘の終結に同意しなければならない」と語った。(了)

 

出典元:The Guardian:Ukraine agrees to 30-day ceasefire as US prepares to lift military aid restrictions(3/11)

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