Switch news

知っておきたい世界のニュース

イスラエル軍がヘリを使い、支援物資を求めている人々を攻撃、21人が死亡【ガザ地区】

イスラエル軍がヘリを使い、支援物資を求めている人々を攻撃、21人が死亡【ガザ地区】
flickr_Oren Rozen

イスラエル軍がガザ地区北部のガザ市において、再び支援物資を求めて集まっていた人々に向けて攻撃した。

 

環状交差点で支援物資を求める人々

 

アルジャジーラの特派員、Anas al-Sharif氏によれば、イスラエル軍は3月14日にも、ガザ市のクウェート環状交差点で、支援物資を求める人々に向けて発砲したという。

 

この時、イスラエル軍はヘリコプターを使ってパレスチナ人を攻撃し、ガザ地区の保健当局の報告では、少なくとも21人が死亡、150人以上が負傷したそうだ。

 

クウェート環状交差点では、過去にもイスラエル軍が飢えに苦しむパレスチナ人を攻撃しており、これまでも数多くの民間人が殺害されている。

 

ガザ地区各地で犠牲者

 

またガザ地区中央部の町、Deir el-Balah近くにあるブライジ難民キャンプへも、イスラエル軍の攻撃が行われ、1つの家族の9人が死亡したという。

 

この地域はイスラエル軍の激しい砲撃を受けており、SNSには道路が瓦礫で覆われ、住宅の建物が部分的に倒壊している様子が映っている。

 

 

さらにイスラエル軍は、ガザ地区中央部のヌセイラト難民キャンプにある倉庫も空爆。これにより、少なくとも8人のパレスチナ人が死亡した。この倉庫には食料や支援物資が保管されていたと言われている。

 

ガザ地区南部のハンユニスの北にある、ハマド市でも、パレスチナ人5人の遺体が回収されたという。地元のメディアは、少なくとも10人の遺体が、ハンユニスにあるヨーロッパ病院に運ばれたと報じている。

 

EU、人道状況を非難する決議案を可決

 

欧州議会は、差し迫った飢餓の危険を含め、ガザ地区での壊滅的な人道状況を非難する決議案を可決した。

 

この決議案は13日に討論が行われ、その後採決にかけられたそうだ。

 

EU議会は声明において、イスラエルに対し、人道支援のためにガザ地区へのすべての国境を開放するとともに、支援を求めている民間人への攻撃を即時停止するよう、すべての当事者に求めたという。

 

EUの外交政策責任者であるジョゼップ・ボレル氏は、ワシントンD.C.で記者団に対し、「世界の指導者らは、ガザ地区への人道的アクセスのために、イスラエルの国境を開放するよう、イスラエルにさらに圧力をかける必要がある」と述べた。

 

ボレル氏は今週初め、イスラエルが飢餓を「戦争の武器」として利用していると非難。今回もガザ地区の人道的大惨事は、自然災害ではなく「人為的」災害だと語った。

 

ガザ地区では過去24時間に、イスラエル軍の攻撃により69人のパレスチナ人が死亡。ガザ地区の保健当局は14日、10月7日以来、少なくとも3万1341人のパレスチナ人が死亡し、7万3134人が負傷したと発表した。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: At least 21 killed in new attack on aid-seekers(3/14)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top