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トランプ大統領、「2週間以内にイラン攻撃の是非を決定する」

トランプ大統領、「2週間以内にイラン攻撃の是非を決定する」
YouTube/Reuters

アメリカのホワイトハウスは、トランプ大統領の言葉として、今後2週間以内にイランへの攻撃の是非を決定すると述べた。

 

作戦計画を承認したとの報道を否定

 

ホワイトハウスのリービット報道官は6月19日、記者団に対し、トランプ大統領の言葉だとして、次のように述べた。

 

「近い将来、イランとの交渉が行われる可能性は高いものの、その実現は必ずしも確実ではないため、今後2週間以内にイラン攻撃の是非を決定する」

 

またリービット報道官は、「イランとの連絡は継続している」とも伝えた。

 

トランプ大統領はまた、「ウォール・ストリート・ジャーナル」が以前報じた内容、トランプ氏がイラン攻撃の作戦計画を承認したとの報道を否定した。

 

イスラエル南部の病院で80人が負傷

 

6月19の朝、イスラエル南部の町、ベエルシェバにあるソロカ病院では、イランからのミサイルが着弾。ネタニヤフ首相は、この攻撃で3人が重傷を負い、合計80人が負傷したと明らかにした。

 

 

またネタニヤフ首相は、この病院への攻撃を受け、「イランは大きな代償を払うことになる」と述べたという。

 

しかしイスラエル軍はガザ地区でも、無差別に病院を空爆し、包囲しては攻撃を加えており、2023年10月以来、少なくとも36の病院が爆撃され、攻撃を受けたとされている。

 

さらに19日の午前中には、イランから約40発のミサイルが一斉に発射され、テルアビブの複数の地区や、ソロカ病院がある南部のベエルシェバを直撃。少なくとも200人が負傷したと言われている。(240人が負傷との情報も)

 

イスラエル内務省によれば、これまでのイラン側の攻撃により、テルアビブ在住の907人を含む5110人が家を失ったという。

 

イランにある建設中の重水炉を攻撃

 

イスラエル側もイランへの攻撃を続けており、首都のテヘランなど複数個所で被害が出ているそうだ。

 

また国際原子力機関(IAEA)は19日、イラン西部の都市、Khondabにある建設中の重水研究炉(重水を用いた原子炉)が、イスラエル軍による攻撃を受けたと明らかにした。

 

この原子炉は稼働しておらず、核物質も含まれていなかったため、放射線の影響はなかったそうだ。ただし、近隣にある重水製造工場も、攻撃により損傷したと言われている。

 

またガザ地区でもイスラエル軍の攻撃が続いており、保健当局によれば19日には、少なくとも全域で92人が死亡したという。

 

ガザ市を含むガザ地区北部では64人が死亡し、ガザ地区中部のネツァリム回廊付近では、支援物資を求めていたパレスチナ人、16人もイスラエル軍により殺害された。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Trump to decide whether US to attack Iran ‘within two weeks’(6/19)

出典元:The Guardian:Israel-Iran conflict live: Trump to make decision on whether to attack Iran ‘within two weeks’, says White House(6/19)

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