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ウクライナと英国が長距離ドローンの共同生産で合意、防衛協力を深める

ウクライナと英国が長距離ドローンの共同生産で合意、防衛協力を深める
X_@ZelenskyyUa

イギリスを訪問中のウクライナのゼレンスキー大統領は6月23日、新たな防衛共同生産構想を発表した。

 

ロシア国内の軍事目標を攻撃

 

ゼレンスキー大統領は23日、イギリスのスターマー首相と会談後、王立国際問題研究所(チャタムハウス)で演説を行い、両国がまもなく「長距離ドローン」の共同生産を開始すると述べた。

 

詳細については明らかにされていないが、長距離ドローンはロシア国内の戦略的な軍事目標に対して使用される可能性が高い、と考えられている。

 

ゼレンスキー大統領は「私たちは共にそれを実現する。両国間のこの強固な関係を嬉しく思う」と述べ、イギリス国民やスターマー首相、そして歴代政権のウクライナ支援に感謝の意を表したという。

 

またゼレンスキー大統領は声明で、自身の「主な目標は、できるだけ多くの命を救うこと」と「ロシアのテロを阻止することだ」と述べたそうだ。

 

キーウに大規模空爆、14人が死亡

 

ゼレンスキー大統領がロンドンに到着したのは、ロシア軍がウクライナの首都・キーウへの大規模な空爆を開始した数時間後のことだったという。

 

この空爆には352機のドローン(その半数はイラン製シャヘド)と北朝鮮の弾道ミサイルが使用され、少なくとも14人が死亡し、民間住宅5棟が大きな被害を受けたそうだ。

 

最も深刻な被害を受けたのは、キーウ市のシェフチェンコフスキー地区で、5階建てのマンションの一部が崩壊。キーウ市のクリチコ市長は、同地区で6人が死亡したと述べている。

 

また妊婦を含む10人が、同じく大きな被害を受けた近くの高層ビルから救出されたという。

 

 

トランプ氏が1月に大統領に復帰して以来、ロシアはウクライナへの空爆を劇的に強化している。

 

ロシアはゼレンスキー大統領による30日間の停戦提案を拒否し、民間人を標的にし続けており、23日の空爆でも住宅地や病院、スポーツ施設が標的にされたという。

 

無論、ウクライナ軍も飛来してきたロシア軍のミサイルなどを迎撃したが、全てを撃墜させることはできなかったようだ。

 

ゼレンスキー大統領は、SNSに「ロシア、イラン、北朝鮮の近隣諸国に住むすべての人々は、もしこの殺人連合が存続し、テロを蔓延させ続けた場合、自分たちの命を守ることができるのかどうか、慎重に考えるべきだ」と投稿した。(了)

 

出典元:The Guardian:Ukraine and UK to jointly produce long-range drones, Zelenskyy says(6/23)

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