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ブラジルの大統領、ロックダウンの抗議集会に参加、演説中に咳も

ブラジルの大統領、ロックダウンの抗議集会に参加、演説中に咳も
Twitter/Jair M. Bolsonaro

新型コロナウイルスの感染拡大が続くブラジルで、ロックダウンに抗議する集会が行われ、大統領も参加した。

 

ロックダウンの抗議集会に参加

 

4月19日の時点で、ブラジルでは約3万8000人が新型コロナウイルスに感染し、2400人が死亡している。

 

ブラジルのジャイール・ボルソナロ大統領は、ここ数週間、ロックダウンを課している州知事らと意見を戦わせており、州のやり方を「独裁的」だと非難してきたという。

 

そして4月19日には、首都ブラジリアにある軍本部の前に、数百人の市民が集結。ロックダウンに抗議すると同時に、ブラジルの議会と最高裁を停止するよう求めたそうだ。

 

ボルソナロ大統領もこの集会に参加。デモに参加している人を「愛国者」と称え、個人の自由を擁護し、ロックダウンを終わらせるよう州に要求した。

 

集会では咳をしていた大統領

 

大統領は以前、「新型コロナウイルスは、インフルエンザよりも大したことはない」と発言。

 

大統領官邸に集まった支持者に対しても、「ウイルスは存在する。私たちはそれに立ち向かわなくてはならない。男らしく戦おう。子どものようにふるまうのはやめよう!私たちはみな、いずれは死ぬのだ」と語ったという。

 

さらに感染が懸念されるなか、支持者と握手する場面も、大統領本人がツイッターに投稿している。

 

 

またロックダウンはブラジルの経済にダメージを与えるため、その措置を緩め、国境を再び開くと主張していた。

 

そして経済活動を再開させたいと考えているボルソナロ大統領は先週、ロックダウンの措置を擁護していた保健相のLuiz Henrique Mandetta氏を更迭したという。

 

また19日の集会では、多くの地元の議員らが感染予防措置をしていたが、ボルソナロ大統領はマスクや手袋もつけずに演説。時折、咳き込む様子が目撃されたとか。

 

一方、集会に参加した市民の中には、新型コロナウイルスの対策を軍が引き継ぐべきだと主張し、議会や最高裁の閉鎖を求めたそうだ。

 

ただしボルソナロ大統領は翌日、議会などの閉鎖は考えていないとインタビューで答えている。

 

ブラジルでは1964年から1985年にかけて軍事政権が続き、1985年に民政への移管措置が行われ、文民政権が復活した。(了)

 

 

出典元:BBC:Coronavirus: Brazil’s Bolsonaro joins anti-lockdown protests(4/20)

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