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米議会の公聴会でパレスチナ支持者が停戦を訴え、国務長官の発言が度々中断

米議会の公聴会でパレスチナ支持者が停戦を訴え、国務長官の発言が度々中断
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アメリカ議会の公聴会で、イスラエルに停戦を求める人々が声を上げ、度々中断する事態になった。

 

「ガザにいる子供たちを救え!」

 

ブリンケン国務長官は10月31日、上院歳出委員会の公聴会に出席し、イスラエルやウクライナを支援するため、政府が議会に要請した総額約1050億ドル(約16兆円)規模の緊急予算について説明した。

 

しかし冒頭で説明を始めようとした時、傍聴席にいた人々が次々と立ち上がり、今すぐに、イスラエルに停戦するよう求めたという。

 

まず男性が立ち上がり、「ガザにいる子供たちを救え!」と訴え始めた。しかし、警備員によって男性はやがて部屋の外へ連行されてしまう。

 

再びブリンケン国務長官が話をしようとすると。今度はピンクのシャツを着た年配の女性が立ち上がり、「NO MORE $$$ 4 ISRAEL(これ以上、イスラエルにお金を与えるな!)」と書かれたプラカードを掲げ、声を上げた。

 

年配の女性は「ガザの人々に対する砲撃を今すぐやめてください!」「イスラエルがガザの人々に対して行っている残忍な虐殺を止めてください!」と叫び続けたという。

 

やがてその女性も警備員によって、退室させられたが、その後も次々と声を上げる人々が現れ、多くの人が血塗られたような赤い手を掲げたそうだ。

 

「今こそ、イスラエルに停戦を求める時」

 

この抗議を行ったのは、反戦や人権保護を訴える団体のメンバーとされ、公聴会を妨害したとし、12人が逮捕されたという。

 

その団体は声明で、「イスラエルを支援するアメリカにも責任がある」「今こそ、イスラエルへの支援を打ち切り、停戦を求める時だ」と説明したそうだ。

 

一方、同席していたロイド・オースティン国防長官は「資金を提供できなければ世界の不安定化がさらに進むだろう」とし、次のように述べた。

 

「イスラエルとウクライナの両国では、民主主義国家である自国を殲滅しようとする冷酷な敵と戦っている。 私たちはハマスやプーチンを勝たせません」

 

イスラエルを支援する予算は143億ドル(約2.2兆円)とされ、その大半は防空・ミサイル防衛システムに充てられることになるという。(了)

 

出典元:METRO:Pro-Palestine supporters storm US hearing on £100 billion aid for Israel(10/31)

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