時を知るために使われていた可能性のある5000年前の巨石が伊で発見される
イタリアで時間を計る道具として使われていた可能性のある巨石が偶然発見され、話題となっている。
●98cmの穴が開いた7mの石
その巨石が見つかったのは、シチリア島にあるGELAという街の郊外とされている。
発見したのは考古学者のGiuseppe La Spina氏が率いるチームとされ、彼らは当初第2次世界大戦中に掘られた地下壕を調べていたという。
そして去年の11月30日に、街の中心から8km離れた場所、先史時代の共同墓地の近くで、直径3.2フィート(約98cm)の穴が開いた、23フィート(約7m)もの巨石を発見したそうだ。
●冬至の日に合わせ太陽の位置を確認
彼らはこの巨石が約5000年前の青銅器時代のもので、当時の人々が太陽の位置を調べ、季節を知るためのカレンダーの役割を果たしていたのではないかと仮定。
それを証明するために12月23日の冬至の日に合わせ、コンパスとカメラ、ビデオカメラを搭載したGPS付きのドローンを使って調査を行ったという。
その結果、午前7時32分に太陽がちょうどその穴を通して真っ直ぐに光を注いでいるのが確認され、その様子を動画で撮影した。
●別な場所から運ばれた可能性も
もっともLa Spina氏らはまだ結論を出しているわけではない。この巨石が季節を調べるために使われたかどうかを証明するためには、さらなる経験的な証拠が必要になると語っている。
また今回の調査ではこの石の東の方角に、以前直立していたと思われる16フィート(約5m)の石も発見。しかもこれら2つの石は組成が異なっており、カレンダーとして使われた可能性のある巨石は別な場所から運ばれた可能性もあるそうだ。
シチリア島では以前も、同じような構造物が2つ見つかっているという。今回発見された巨石がどんな役割を果たしていたのか、今後の調査に期待したい。
出展元:DailyMail:Watch the incredible ‘Italian Stonehenge’: Archaeologists find rock hole was used as an ancient winter calendar(1/10)
出展元:Seeker:Ancient Stonehenge-Like ‘Calendar Rock’ Aligns With Winter Solstice(1/5)
出展元:INDEPENDENT:Ancient Italian ‘Stonehenge’ accidentally discovered by friends(1/10)